初めまして… ページ2
「ただいま〜」
神威君に抱えられたまま
お家に来てしまった…
「ば神威!やっと帰ってき…た…」
妹かな?
出てきたのは可愛い女の子だった。
「お客ダヨ。メールで言ったダロ?」
「それはわかってるヨ!その子はあのk」
「それ以上言わないで!」
あの名は言ったらダメ…
「え?」
アイツが…私を殺そうとしたアイツが!
「やめて…言わないで…やめて…」
怯える私を見て辺りを見渡す神威君。
そして、アイツを見つけたのか
急いで中に入った。
「あれは…蓮也?」
「うん」
浅加蓮也。私を自 殺に追い込んだ奴。
「蓮也がAにストーカー?」
「わからない。なんでなのかは」
本当はわかってる。
でも、巻き込みたくないから。
「神威。私、2人だけでこの子と話したいアル。席外してくれヨ」
「じゃあ、風呂でも入って来たら?」
「わかったネ。A?行こうヨ」
なんとなくこの子なら大丈夫。
わかってくれるって思った。
だから、賭けてみることにした。
「わかった」
2人でお風呂に入ることになった。
・
・
・
「A。いや歌恋。大丈夫アルか?その傷もだけど、心は」
「大丈夫…かな」
神威君のおかげでね。
「歌恋、なんでさっきは言わないでって言ったアルか?」
「見られてたから」
「蓮也って奴にか?なにがあったアル」
「私ね、学校で歌恋ってバレたくなくて、ウィッグして、サングラスして、男子の制服を着てるの。そうしたら、浅加蓮也って人に目を付けられて、虐められたの。だから、今日、自 殺しようとしたんだ。でも、そこを神威が助けてくれた。今ではありがとうって思ってる。私のことなんて誰も気にかけてくれないと思ってた。でも、神威君のお父さんや神威君は気にかけて、救ってくれた。神威君は私の心も救ってくれたんだ。生きる気力を与えてくれたんだ。だから、私は蓮也さん達に立ち向かうよ。明日から頑張るよ。それが春高であった今までの出来事だよ」
「バカのくせにアイツそんな事したノカ。歌恋死ななくてよかったアル。私はまだ歌恋の復活を望んでるヨ。そう願ってる奴はいっぱいいる。でも、犯人、捕まってないんだよナ…」
「そのことなんだけどね。私、犯人知ってるんだ」
「え?!」
「さっき、見てた浅加蓮也だよ。証拠がないから、言えなくて…」
「マジかよ!」
「だから、私は今まで立ち向かえなかったんだ…」
「歌恋…」
犯人の名を聞いたのは
私達だけではなかったらしい。
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作者名:沙江華 | 作成日時:2018年11月5日 23時