6章 2人の内通者:15 ページ35
A「要するにノーマン、私とレイと取り引きしようってことなんだよ」
ノーマン「……条件は?」
A「それは1番わかるはずだよ、ノーマンが…私は家族全員で逃げる以上、嘘は無しでいたいの」
私がいう条件なんてたったひとつ
A「…ギルダとドンにコニーのことだけでもいいから真実を伝えること…そうしない限り、私は昨日言った通り、ノーマンにもエマにも…レイには悪いけど、協力せずにここで死ぬ」
ノーマン「……わかったよ…」
苦虫を噛み潰したようにノーマンは悔しそうな顔をしてる…
エマと決めた嘘だもんね、でも私が協力した時にもたらす利益はエマを守るためにも、全員で逃げる為にも必要らしい…
ああ、とりあえずよかった…6年かけて準備してきた、外に出たあと皆を守る方法を沢山持つことは役に立てそうだ…
A「…約束だよ?ノーマン。どんな形であれ、2人が真実を知った瞬間から、私はまたノーマンに協力するよ」
ノーマン(どんな形であれ…結果、彼女もまた、家族想い、か…)
レイ(…こいつまで内通者だったなんてな…でもそれも、家族のため…)
本当はノーマンと喧嘩なんてするつもりはなかったし、内通者であることももっと普通に伝えるつもりだった…
けどまあ、これはこれで良かったのかもしれない…
その後、レイの条件のエマを騙せ、という条件もノーマンは呑んだ…
ノーマン「……君が、そこまで張り合える頭脳と策略を持ってる人物だって普段の君からは考えられないよ…」
ノーマンはじっとこちらを見つめて語る…
私もそれに見つめ返して答える…
A「全部、皆のためだよ。事実、私は今日までどう倒れてもいいように準備はしてきたつもりで動いてたのは事実だからね」
そう、満点を取り続けたのも、完璧でないように見せたのも、ママの内通者をしたのも、全部全部、みんなで逃げ切るため
そうして私とレイはノーマンの部屋から出ていく…
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レイ「お前も…
レイが聞いてくる…
A「……うん…」
レイ「いつから?」
A「レイのすぐ後だよ」
レイ「すぐってどれぐらいだ?」
A「レイとの差は少しだよ。誕生日に取り引きもちかけたでしょ?」
レイ「そこから知ってたのかよ!!」
思い切りレイが突っ込んでくる…
そろそろ時間やばいんじゃないかな
A「ママへの報告、おわったの?」
レイ「…ほんとだ…行ってくる…」
そうして私とレイも別れた…
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ウォル - 続編おめでとうございます!! これからも続き楽しみにしてます(^^)v (2019年2月15日 21時) (レス) id: cb201d08af (このIDを非表示/違反報告)
ヨミ紅蓮(プロフ) - 続編おめでとうございます!( 'ω' )これからも読んでいきます!更新頑張ってください(´∀`) (2019年2月15日 21時) (レス) id: ee2faa79c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レノエ | 作成日時:2019年2月15日 21時