曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ42)

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2人の自分ページ42

「ねえ、アンタ絶対ヴォルデモートの子供なんでしょ？」

「A、どうしちゃったんだよ…君、変だぞ…！｣

「A…なんでそんなこと…」

そこにはもう1人自分がいてさっきまで自分が着ていた服を着ている。

そしてその横には呆然とするアルバスとスコーピウスがいた。

Aの中で怒りが膨れ上がる。

「あなた誰よ！ふざけないでっ！」

Aが金切り声をあげるともう1人のAが振り返り、アルバスとスコーピウスは目を見開く。

「しまった…！もう気がついたようね…縛ったはずなのに…！」

「なんでAが2人いるんだ!?」

Aは血走った目でもう1人の自分の胸ぐらをつかみ睨みつける。

「どういうつもり!?何をしたっ」

「うるさい！アンタが悪いのよ！」

もう1人のAもAの胸ぐらを掴み壁におしやる。

「もういい、もう時期わかるでしょ…ポリジュース薬か何かでしょう…」

Aがそういうや否や、だんだんともう1人のAの正体が見えてくる。

薬の効果が切れたのだ。

そしてそれは…

「ポリー・チャップマン…!?」

Aの服を身に纏ったポリー・チャップマンだったのだ。

アルバスとスコーピウスはあんぐりと口を開けてチャップマンを見る。

「ひどいっ…何てことを！」

「ジェンキンズの計画よ！言ったでしょう、復讐するって！それがこれよ」

「スコーピウスに謝って！！」

「私は忠告したはずよ…背後には気をつけろって」

「関係ない！謝って」

「A、僕もういいから…」

「スコーピウス…」

「マルフォイはもういいって言ってるでしょう？」

「…こんなことするなんて思わなかった…！！」

Aが苛立つと部屋の電気がチカチカと点滅する。

「もういい…直ぐに出ていって」

「友達は選び直した方がいいんじゃい？」

その言葉を聞いてAは鋭くキツい眼差しでチャップマンを睨む。

「っ!?｣

チャップマンは声が出なくなり足も動かなくなる。

Aの虹彩はキュッと細くなりは蛇そっくりになっていた。

「何も知らないくせにそんなことを言うな…！早く出てって！｣

Aがそう叫ぶと同時にチャップマンの体は自由を取り戻し、何か恐ろしいものでも見たかのように早々と姿を消す。

完璧な沈黙が3人の間に流れる。