曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ35)

今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:18,052 hit

爆笑ボンボンページ35

次の日、両親が仕事でAはアンニカと2人で留守番をしていた。アンニカは来年ホグワーツに入学予定で呪文の練習をしていた。

「パパの書斎にある本に載っている呪文をいくつか試したんだけど、どれも中途半端で上手くいかないの。Aみたいにできない」

アンニカはそう言って肩を落とす。

Aの膝の上ではペットのクラップが寝ている。

これも母が連れてきた魔法動物でしっぽが2つに別れているのが特徴だ。

「そうね……私の呪文学の先生は“正確に”っていつも言ってるわ。ちょっとやって見せて？」

と、Aが言ったと同時にフクロウが飛んでくる。

「誰から？」

アンニカは興味ありげにフクロウを見つめる。

「このフクロウはアルバスよ。手紙をくれたんだわ」

Aはいそいそと手紙を開封する。

“やあA。いい休暇を過ごしてる？僕は家族で買い物に行ったんだ。母さんは普段甘いものを食べさせてくれないけどその時は特別に買い物させてくれたからお菓子を送るね。休暇明け会えるのを楽しみにしてるよ

アルバス・ポッター”

手紙と一緒に送ってくれた包み紙を開けると中から爆笑ボンボンが出てきた。

「ワオ！これ昔ハニーデュークスでお父さんが買ってくれてから好きなのよね。刺激的で」

Aは瞳をキラキラと輝かせ返事を書くために羽根ペンを手に取る。

「アルバスはハリー・ポッターの子なのにAと同じスリザリンなの？」

アンニカはなんの悪気もなくそう言う。

その瞳はジェンキンズのような悪意は全くなく無垢で純粋な瞳だった。