曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ33)

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日が落ちてページ33

日が落ちて夜になった頃、9と4分の3号線に列車が到着する。

列車からは川から海に放流するように生徒たちがわらわらと出てくる。

スコーピウスは荷物を持って急いで列車から降りる。

アルバスとAもそれに続く。

「あ、父さん！2人とも、僕、」

「スコーピウス、私たちはいいから。またクリスマス明けに会いましょう」

「スコーピウス、また」

スコーピウスは安心したように頷いて、2人に手を振りドラコに駆け寄る。

2人のブロンドの髪はあっという間に人混みに紛れて消えていく。

「アルバスは？見つかった？」

「いや、まだ見つからない」

その時だった。

「A！パパ、見つけたよ！｣

栗毛のふわりとした髪を揺らす碧眼の少女がAに駆け寄ってくる。

「アンニカ、久しぶりね。メリークリスマス｣

アンニカはアルバスと目が合うと驚いたように目を見開く。

「A、妹いたんだ」

「言わなかったっけ。ほらアン、前にアルバスの話したでしょう？｣

「アルバス・ポッター。よろしく、えっと…アンニカ｣

「アンニカ・ヴァレンタイン。よろしくアルバス」

すると今度は迎えに来ていたAの父が現れる。

「アンニカ、急にいなくなるからビックリしたぞ…。A、おかえり」

「ただいま、お父さん」

Aの父はアルバスに気づくと挨拶をした。

「ハリーの子だね。いつもAと仲良くしてくれてありがとう」

「こちらこそありがとうございます。…それじゃあA、僕も父さんを探すよ」

「ええ。またねアルバス｣

「うん、アンニカもまた」

「バイバイ」

ハリーを探しに行ったアルバスの背中を見てAはフッと笑った。