曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ28)

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クィディッチページ28

寒い風が吹き荒れる今日、ついにグリフィンドールVSスリザリンのクィディッチの試合が始まる。

各寮生の観客は寮のカラーである縞模様のマフラーをつけて観客席に着いていた。

アルバスたちもクィディッチが始まる前に観客席に向かっていた。

「うー！寒い！風がきついぞ！」

スコーピウスは両腕を擦りながらガタガタと震えている。

「スコーピウス、震えが尋常じゃないけど大丈夫？」

「平気、寒さに慣れるのに時間がかかるんだよ」

アルバスは不機嫌そうに観客席に着いて辺りを見渡した。

その時だった。

「お前はクィディッチにはでないのか？お前のいとこは出てるのに｣

「ジェンキンズ…！」

振り返ると自分たちと同じ縞模様のマフラーを身につけたジェンキンズが立っていた。

「僕は選手じゃない。それにあいつはグリフィンドール生だ」

鋭い目でジェンキンズを睨むアルバスはこの上なく不快そうな顔をしていた。

「そうか。ならお前は組み分けからやり直しだな、スリザリン寮の英雄の息子」

ジェンキンズがそう言った時にもう我慢ならない、とAは遂に杖を抜いた。

「デンソージオ！(歯呪い)」

Aが放った呪文はジェンキンズに命中し、みるみるうちにジェンキンズの歯が大きくなる。

3人はその姿に大笑いする。

顔を真っ赤にしたジェンキンズは“覚えてろ！絶対復讐してやる！”とその場から去っていく。

「いい気味だわ」

「君の呪文はいつもいい線いってるよ」

アルバスが少し元気を取り戻しAの背中をポンッと叩いた。

「さすがに黙っていられなかったわ」

Aのその言葉と同時にクィディッチの選手が入場し始めた。