曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ22)

今日:20 hit、昨日:4 hit、合計:18,051 hit

元気を出してページ22

そのままハグリッドの小屋に向かう途中、Aがかなり落ち込んでいたので、2人は心配になる。

「どうしたんだよ、A」

「まさかアイツらに言われたこと気にしてるのか？」

アルバスとスコーピウスが立ち止まって声をかけるとAも立ち止まる。

「私が去年…月見に行こうなんて言わなかったら昨日も見つからなかったのかなって。去年のことがあったから先生も見張ってたのかもしれないし…」

その言葉を聞いてスコーピウスとアルバスは顔を見合わせる。

「君は悪くない、それに僕らもそれにのった。退学になるようなことはしてないんだから」

アルバスがAの肩をポンポンと叩く。

「大丈夫だよ、A。何も気にすることない。それに僕ワクワクしたし。ほら、笑って？幸せが逃げるぞ」

スコーピウスがAの頬をムニムニと揉みほぐす。

Aはじんわりと胸に暖かいものが広がっていくのがわかった。

「ありがとう、あなた達でよかった」

Aがそう言うと2人は照れくさそうに笑う。

「退学は良くないことだと思うけど、僕らなら何となくやっていけそうだと思わない？」

「何となく生きていけそうな気はする」

「ロンおじさんとジョージおじさんが雇ってくれるかも」

「ワーオ！楽しそう！」

Aも元気を取り戻し、再び歩いて行くと禁じられた森が現れ、ハグリッドの小屋が見えてくる。