曲者揃いのスリザリンは毎日騒がしいらしい。 (ページ11)

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大男ページ11

授業が終わり、夕食までの時間、3人はハグリッドの小屋を訪れた。

「彼の小屋は禁じられた森の近くだから少しドキドキするな」

ハグリッドの小屋に向かう途中、スコーピウスは多少の恐怖を覚えたのか、Aのローブを無意識に掴みながら歩く。

Aは歩きにくい、と思ったが口には出さなかった。

辺りは静まり返っており、それがより一層不気味さを醸し出す。

「着いたぞ」

小屋はお世辞にも綺麗とは言えなかったが、不思議な雰囲気が漂っていた。

アルバスが小屋をノックする。

Aとスコーピウスは固唾を飲む。

少し間が空いて重そうに扉が開いた。

「おお…！アルバス！久しぶりだな」

「やあ、ハグリッド」

中から出てきた大男_______ハグリッドはアルバスと握手を交わす。

スコーピウスとAはハグリッドを見つめる。

「そっちのは…マルフォイのとこのだな」

「僕スコーピウス。スコーピウス・マルフォイ。よろしくハグリッド」

スコーピウスが手を差し出す。

「父親にそっくりだが、性格は全くの別モノみたいだな」

ハグリッドはスコーピウスの白い手を取り握手する。

スコーピウスは握手した手をブンブンと上下に振り強く握る。

「んで…おお…シーラによう似とるのは…」

シーラというのはAの母親の名前で、父の名前が出てこなかったのはきっとAが母に似ているからだろう。

「A・セレーナ・ヴァレンタイン。よろしくハグリッド」

Aもハグリッドと握手を交わす。

「ヴァレンタイン…ウィリアムとシーラの子だな」

A「父と母をご存知なの？」

「知っているとも。ウィリアムは______ウィリーはグリフィンドール生でよう校則を破っとった｣

「そのようね…母が言っていたわ」

「シーラはレイブンクローで優秀な生徒だった。ウィリーとはよう喧嘩しとってな」

だからその2人が結婚した時は周りが驚いたらしい。

最もウィリアムの方はシーラにばかりちょっかいをかけるから周りからはバレバレだったらしいが、結婚をオーケーしたシーラには驚いたという。

「立ち話もなんだ、さ、中に入れ」

ハグリッドの声で3人は小屋の中へ。