Ep54.初めてのお泊まりとウサギ姿。 ページ5
ー夕飯を終えると【お風呂沸かしてくる】と言って浴室に向かう少女を見送りソファーに座り食後のコーヒーを飲みながら待つ
お風呂の準備を終えて戻ってきた少女を自身の元に引き寄せると髪を結っていたゴムを解き髪を整えてあげると少女を腕に抱えて部屋に入浴セットを取りに向かう
【アラスター様ありがとう】
「ニャハッ！どうイたしまして」
そう言って少女の部屋を見渡すと棚には、ぬいぐるみが三体飾ってあった
部屋に写真などなく必要最低限の物だけが置いてありどうやら一人で生活していたようだ
【部屋に人が来るのはじめて】
「hmm...地獄に家族ハ、いなかったンですか？」
【うん。私、一人暮らしだから。はじめて地獄にきた時ウサギ姿の私をロージーが拾ってくれたの】
「その時ハ、どこで生活していたンですカ？」
【ロージーのお家で一緒に暮らしてた。アラスター様にアンティークラジオをもらってしばらく経った日に突然人の姿になってね。私、自分の事ずっと動物だと思ってたからびっくりした】
少女の話を聞いて疑問が一つ出てきた
これだけ一緒に生活しているのに少女が一度も動物の姿に変身できていないことである
「その日から動物の姿になったことは？」
【うーん...ないかも】
「自分の意思で動物姿になることハ、できますカ？」
【やったことない。今やってみようかな】
【うーん...こうかな？】と言って頭の中で自身がウサギだった時の姿を思い浮かべると小さくポフンっという音と共に少女の周りを煙が覆い煙が晴れると中から黒い羽根を生やした赤いウサギが現れた
【アラスター様できた！】と言って駆け寄ってきた小さなウサギを見て彼が笑った...
▶▶NEXT
Ep55.お風呂に入ると大抵そういう展開が待っている。*→←Ep53.久しぶりの自宅とロージー。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこではないです - ひ、ひじょーにえっ ちですね…。 (3月28日 21時) (
レス) id: 028c313a8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜胆ましろ | 作成日時：2024年3月21日 17時
