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あれから1週間が経った。シズエはずっと眠り続けている
イフリートはリムルが取り除いてくれた筈なのに…どうして…?
《イフリートとの同化が彼女を延命させていたようです》
え…?じゃあ、僕達がやったことは…
《彼女の気力は激しく消耗していました。イフリートを浄化しなければやがては自我を失っていたでしょう。それはシズエ・イザワの望みではないと思われます》
…だとしても、もっと他に方法があったんじゃ…
シズエ「……スライムさん…Aさん」
リムル「シズさん!?気がついたのか」
『良かった…このまま目が覚めなかったらどうしようかと』
シズエ「ずっと傍にいてくれたの…?」
リムル「あ、ああ…待ってろ、今水をーーー」
その場を後にしようとするリムルをシズエは引き止めた
シズエ「スライムさん。いいよ…必要ないから」
リムル「え…」
『シズエ…』
シズエの髪は綺麗な黒髪から、段々と白い髪へと変わっていっていた
シズエ「もう何十年も前にこっちに来て、辛いことも沢山あったけどいい人達にも沢山出会えて、最後はこんな奇跡みたいな出会いがあった」
シズエは片手をリムルの頭に置き、もう片方の手で僕の手を握った
シズエ「心残りがない訳じゃないけど、私はもう充分生きたから」
シズエは、老婆の姿になっていた。それでも尚美しさを感じさせる
リムル「シズさん……俺達に何か出来ることはないか?心残りがあるなら言ってくれ」
シズエ「頼めないよ…君達の人生の重荷になってしまうもの」
リムル「俺があんたの力になりたいんだ。言ってくれ」
『僕も、未練はあまり残さないことをオススメするよ。死んでからああすればよかった、こうすれば良かったと思っても…何も出来ないから』
僕達はシズエの心残りとお願いを聞いて、シズエとお別れをした
その瞬間、ドアが開いた
リグルド「リムル様、A様、失礼しまーーー…!?」
エレン「え…何!?裸の女の子!?え、誰!?え!??」
まぁ…そんな反応になるよな
リグルド「リムル様、そのお姿は…」
カバル「え!?」
3人「「「えええ!?」」」
カバル「この子が…リムルの旦那!?」
リムルは一筋の涙を流していた
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蜃気楼 - 面白いです!続き待ってます! (2021年12月5日 9時) (レス) @page20 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リヒト | 作成日時:2021年7月9日 1時