転生したら異世界に居たんだけど…【転スラ×鬼滅の刃】 (ページ11)

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僕とシズエとリムルは狼の魔物に乗って森を駆け抜けていた

シズエ「わぁ…速いね。嵐牙狼族(テンペストウルフ)だっけ？」

リムル「そうだよ。名前はランガだ」

シズエ「ランガ、ご主人をちゃんと守るんだよ」

ランガ「無論です。我が主の盟友よ」

やっぱり、凄い知性的だよなぁ…

リムル「どうかしたか？」

シズエ「町で出迎えてくれたボブゴブリンもこのランガも流暢に話すなって」

リムル「珍しいのか？」

シズエ「すごくね。でもそれ以上に魔物が町を作ってることに驚いたけど」

リムル「俺たちの町は気に入って貰えた？」

シズエ「とっても」

『うん』

リムル、少し照れてやんの

リムル「そうだ！面白いものをみせてやるよ」

すると、僕の頭の中に誰かの部屋が浮かんできた。何だこれ

《リムル・テンペストの思念伝達で、リムル・テンペストの記憶が伝わっています。遮断しますか？》

いや、いいよ。このまま見る

《了解》

リムル「見えるか？」

シズエ「うん…えっと、誰かの部屋？」

何か…変な箱に裸の女の人が見えるけど…

リムル「ちょっ！間違った今のなし!!」

映像が消えたと思ったら、違う映像が見えてきた

リムル「見せたかったのはこっちだ」

その映像は、荒地を整備する人達の姿だった

『これは？』

リムル「俺も自分で見たわけじゃないけどな。終戦後、復興に励む人々だ」

シズエ「これが、あの炎に包まれた町…？」

リムル「みんなが頑張ったんだよ」

シズエ「そっか…こんなにキレイになったんだね」

何これ…機関車、ではないよな…？

リムル「Aに見せたいのはこっち」

見えてきたのは…皆の姿だった。あの、強くて優しい仲間たちの…

『何…これ…』

リムル「鬼殺隊士達のその後だって。色々言われてるけど、今見せてるのは当時の写真とか映像とからしい」

皆が笑っている。幸せそうに…楽しそうに…笑っていた

『そっか…皆は幸せになったんだね。鬼のいない世界で…笑顔で過ごせたんだ…』

最後に見えたのは皆の集合写真だった。お館様が僕の遺影を持って、その周りを皆で並んで撮っている

涙が溢れてくる

『あぁ…僕も、この中で…！』

笑いたかった。幸せに暮らしたかった。死にたくなかった…！

けど…

『皆が…皆が幸せで、本当に良かった…！』

僕の死は無駄じゃなかったんだ…

そう思うことが出来た