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イライラしながら『で?』と五条に聞く。
すると「え?」とほのぼのした表情で返される。

こいつふざけてんのか?わざとか?なら問答無用で刺す。

そう愛刀を握り鞘から抜き出そうとすれば
焦った様に
「ストップ!ストップ!言う!言いますから!」と言ってきたため渋々鞘に収める。

そしてもう一度これが最後のチャンスだと目で訴えながら『で?』と言うと
「さっき電話で言った通り京都の方に来て欲しくて、理由は・・・何となく分かってるんでしょ?」

そう言われ一つだけ心当たりがあった。

『京都校の学長・・・か。』
「正解!」

正確には楽巌寺嘉伸。
東京都立呪術高等専門学校の京都にある姉妹校の学長である。

「で?覚えは?」
『・・・お前のせいだぞ。五条。』

そうため息混じりに言えば「え?何で?」
とポカンとした顔で聞いてくる。

『なんでもクソもあるか、お前が命じた任務だろ!?』
「あー、あの悪魔の子か!」

と白々しい反応でぽんと手を叩く五条。

『やっぱり自覚あったんだな。』
「自覚って?」

はぁ、と本日何度目かの呆れたため息をつきながら説明する
『お前自身命じたのは正十字騎士團との和解だろ?なのに何故今悪魔の子・・・燐が出てくる?』

「あ。」

ハッ、わざとらしい。

『どうせお前の事だ。
私が正十字学園の方の学長、メフィストから目をつけられ学園に入る事も想定内だったんだろ?』
『いや、むしろそっちが狙いか・・・。』

「フフ、さぁ、どうだろね。」
『・・・チッ、白々しい。』

「で?なんでそれで、京都校の学長に呼ばれたと思ったの?」

『・・・お前、本気で言ってんのか?
 あの人が食いつかないわけがないだろ。』

『悪魔という呪霊以外にも危ない存在があると知れば・・・』
「あー、なるほどね。」ともう一度白々しく手を叩く。

マジでコイツいつかしばく。

『とりあえず、準備して行くから、出て行ってくれないか?』

「えー、せっかく珍しいAのパジャマ姿見れたのにー!」
『マジでしばく。
第1、生徒に向かって言うことじゃねーだろ!』

と寝起きでキツい中叫ぶと矢張り最後にはかすれている声が出た。

「ひ!怖ッ!そんな風に育てた覚えはありません!」
『たり前だ!お前なんかに育てられた覚えなんて無いわ!』

その叫びが限界だった。
ゼーハーと悲鳴をあげる息を整えてると。
ボソッと五条が一瞬悲しそうな表情を見せ何か言った気がしたが、どうでもいい。
頼むから出て行ってくれ。

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五条の!!ドキドキラッキー持ち物占い!

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作者名:狐珀 | 作成日時:2021年1月19日 5時

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