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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
そう五月蝿いスマホの音で目を覚ます。
『なんだ、今日はホントに何も無いはず。』
そう言いながら重たい瞼を薄らと開け頭元に置いてあったスマホをゴソゴソと取る。
寝起きで働かない頭をフル回転させ今日の日程を思い返す。
だが、矢張り久々に何も無い日基休日という事をだけが頭を巡る。
そう今日は珍しく本当に何一つ用事がなく
『のんびり寝れる』そう思い昨日虎杖と別れた後至福の気持ちで布団に入り眠りについたはず…なんだが。
止めたはずのアラームがまだ鳴ってると思い
スマホを確認する。
するとスマホのアラーム音と思っていたのは電話の着信音だったらしく、しかも相手は──
〈着信音：
あー·····嫌だ。
正直出たくないしせっかくの休日に関わりたくない。
絶ｯ対に、確信を持って言える。
ろくな話じゃない。
本当に勘弁して欲しい。
そんな事を思っていれば着信音が止む。
ラッキー、よしこのまま二度寝を決め込もう。
そう思っまたのも束の間、もう一度着信音が鳴る。
あ、このままだと出るまでずっとかけてくるパターンだ。
そう覚った瞬間自分の中に2つの選択肢が浮かんだ。
1：このままこの鳴り続ける電話に耐えるか。
2：このウザイ電話に渋々出るか。
どちらにせよ結局は面倒くさく今日一日の休みをのんびり過ごすことは無理だろう。
なら。
ピッ──
『この電話は電源が入っていないか電波の届かないところに──』
これでのりきるしか無い。
「何言ってんのー？A。
さっき切れた時と違う対応なんだけどー？」
『･･･ﾁｯ』
「あ？！今舌打ちした！！！」
『要件はなんだ？内容によっては切る。』
「相変わらず物騒だね！」
『切る。』
「分かった分かった！えーとね！
簡単に言えばコレから京都の方に来て欲しいんだよね!!」
『･･･は？』
予想通り面倒臭い。
というか京都に行けば尚面倒臭い事になりそうなんだが。
そう思い
ピｯ─
電話を切り『よし』と言って今度こそ二度寝だ。
そう思った途端頭元から先程まで聞いてた声が聞こえてきた。
「突然着るなんて酷すぎじゃない!?」
と言ってきた。
『･･･不法侵入だ。』そう言えば「ﾁｮﾄﾅﾆｲｯﾃﾙｶﾜｶﾝﾅｲ」と返される。
流石にイラッとし
『···めでたい耳だな。1度切ってヤローか？』と言い刀を持てば「怖っ」と返ってきた為
『聞こえてんじゃねェーか!!』と言い枕を投げつける。
五条の!!ドキドキラッキー持ち物占い！
宿儺の指
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作者名：狐珀 | 作成日時：2021年1月19日 5時
