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『おはようございます。』そう言いクラスに入った。

周りにいた生徒から「A先生おはよう!」
「おはようさん。」など挨拶が返される。

そう言えば·····

『そう言えば、勝呂くんや志麻くん、子猫丸くんらは京都出身?』

「えぇ、そうですけど。」と勝呂くんが行った後に
「それがどうかしたんですか?」と続けて志麻くんが言ってきた。

『あー·····いや、京都に知り合いが居てね
 少し気になっただけだよ。』

『気にしないで』とやんわり返す。

「へぇー、そうだったんスね。」と勝呂が言った途端割って入るように燐が勝呂くんの隣で
「えぇ!師匠そうだっのか!?」そう叫ぶ。

そして「うっせぇ!!」と勝呂くんの拳を食らっていた。

「え?燐。A先生の事昔から知ってたんじゃないの?」っとしえみさんから突っ込まれ
「えっ!?そ、そうなんだけど、師匠あんまり自分の話してくれなくて·····。」
そう言い燐は私の方をチラリと見てくる。

『·····前に言ったろ。
 私は自己紹介や自分語りが苦手なんだ。』
はぁ·····っとため息をつき呆れながらそう言う。

「えぇ〜!師匠いつもそうじゃん!たまにはいいじゃんかー!!」とブウブウと言う燐。

それを遮るように出雲さんが
「そう言えば先生、子猫丸のこと苗字じゃなく名前で言ってましたよね?」とハテナを浮かべて聞いてきた。

「ああ!言われてみれば!
 そんなん子猫さんだけずるいわ〜」と志麻くんまで燐の様にブツブツ言い始めた。

・・・。

『ああ、それは知り合いに同じ苗字の奴が居るんだよ。·····もし気分を害したなら、すまない。』
そう言えば子猫丸くんは焦りながら「い、いえ!全然!」と言ってきた。

「そーいやさ!師匠は何でココに来たんだ?」
『え?』

確かにはまだ言ってなかったか。

『あー·····燐。
お前が毎回肩から下げるソレの制御を叩き込むためだよ。』

少し間が空き
「えぇぇえぇぇぇぇえ!?!?!?」
と叫ばれた。

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作者名:狐珀 | 作成日時:2021年1月19日 5時

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