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何かしらの誓約を結んだか。
そう考えたが·····
なんにせよ面倒臭い事には変わりはない。
虎杖は両面宿儺の器なだけあって秘匿死刑を命じられている。
だが、五条の計らいにより死刑執行に無期限の猶予が与えられている。
そして、もう1つの任務。
その任務は〃残酷〃と言う一言で表すのもどうかと思うほどのものだった。
五条が「重めの任務ってのはそーいう意味じゃなかったんだけどな・・・。」
と、アイツには珍しく暗い表情をしてそう言っていたが・・・。
確かに・・・
この前あった時はいつも通りだったが・・・
あの時・・・アイツは・・・
本当の虎杖はどうだったんだろうか。
本当は辛いという感情を押し潰していたんじゃないだろうか。
そんな考えが頭の中でぐるぐると回った。
その時ふとメフィストとの会話が脳内に過ぎった。
『私にはそんな感情持ち合わせていませんよ』
「ソレは本当にそうでしょうか?」____________
・・・。
同情と言ったものは私にはない。
だが、アイツの・・・メフィストが言った事もまた事実。
ただ、違うのは私が虎杖や燐に同情してる訳じゃない。
·····本当は、自分と重ねてしまうからだ______
あの子たちは
自分を犠牲にしてまで守りたい者を守ろうとしている。
でも、本当はそんな世の中じゃダメなんだ。
いくら1人の犠牲で何人何万の命が救われようと。
結局は大切な命1つ落ちることとなる。
その後、周りの人間はどうなる。
・・・置いていかれた人間はどうなる──····
五条の!!ドキドキラッキー持ち物占い!
宿儺の指
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作者名:狐珀 | 作成日時:2021年1月19日 5時