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奥村先生の話が終わり一息つきたいところだが……。

隣のヤツの視線が……。
はァ…と一つため息を吐き。

『・・・言いたい事はなんだ・・・?燐。』

「〃『なんだ?』〃じゃ!ねーよ!!!」

「お前!!あの後、何処に行ってたんだよ!?
あの後あの公園にも何処にもいねーし!!!」

「ビビったんだからなぁ!?」と半泣き状態で燐に泣きつかれた。

まぁ、確かにあの後行かなくなったが…。

『あー…あそこには息抜きに行ってた場所だったんだ。』

『だから、あんまりあの時間帯は人気が少なくて丁度よかったんだよ、あの辺知り合いもいなかったしな。』

『でも知り合いができると、息抜きの場所には難しいから……。』

「だからあの日を境に姿を消したと・・・。」

『あぁ…』

そう言えば「うぐぅ〜でもさぁ!!」と駄々をこねる燐そして、少し離れたところでクラスの子達と奥村先生が見ていた。

〃めんどくさい〃気まずい〃鬱陶しい〃

脳内にその3つの言葉が浮かんだ。
今日何度かの深いため息をつく。

するとクリーム色の髪をしたふわふわした感じの女の子から声をかけられる。

確か…杜山しえみ…さんだけ?
「えっ…えっと?
A先生は…燐のお友達なんですか・・・?」

それに続き奥村先生が口を開く。

「そ、そうです。
それにそんな事僕は一切知らなかったよ?兄さん?」

あぁ、やっぱり言ってなかったのか…。
すると燐が「えッ!?そ、ソウダッタケー??」
と焦りながら言う。

ホントにコイツは・・・隠す気あんのか??
そう思い燐を呆れた顔で見てると
涙目な顔をコチラに向け助けを求めてくる。

あ〜…これだから嫌だったんだ…。
軽くため息をつき
『あ〜まず、私は燐の友人と言うよりは師匠とその弟子みたいなものだ。』

『それと、燐は言わなかったんじゃない言えなかったんだよ。』

「え?」
『さっき言ったろ?
私と燐があった公園は私の息抜きの場でもあったんだ。』

『だからこれ以上知り合いを増やしたくなかった私が燐に口止めをした。』

『・・・これで納得頂けた・・・?』
そう言えば「・・・分かりました。」と奥村先生は言ってくれたが本当に信じてくれたかどうか・・・。

そうチラリと燐の方を見れば
先程までオワッタという感じで涙目だったのに今では半泣き状態で満面の笑みを浮かべていた。

調子のいいヤツめ。
にしても〃口からでまかせ〃とはこの事を言うのだろうな。

その後は普段通りの授業が行われた。

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作者名:狐珀 | 作成日時:2021年1月19日 5時

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