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一方その頃祓魔塾の教室では今から来る赴任先生の話で持ちきりだった。

「ねぇ!燐!聞いた!?
 今日新しい先生が来るんだって!」

そう祓魔塾の教室に入った途端しえみに満面の笑みでそう言われた。
まるで背景にふわふわの花と「ワクワク」と効果音が付きそうなほどの表情だった。

「おッ、おう?そうなのカ?」

「そうやでー!流石、杜山さん!」

と、志摩が猛ダッシュでコチラに近ずいてきたかと思うと割って入ってきてそう言い

「ンでもって追加情報!!!」と言い俺の肩に手を回してきて「新しく来る先生女の先生やってー!」と言ってきた。

「おぉー!!!マジでー!!」
「まじーまじー!おおまじやー!」

「もー!2人ともそこなのー!?」

と言うしえみのツッコミを受けつつもどんな人だろうと考えてみる。

「まぁ、まぁ。
 女の先生ってやっぱ男のロマンやし〜」
とヘラヘラ笑いながら志摩がしえみにそう話していたら
「アンタやっぱりサイテーねどうして男ってこうなのかしら!」

「神木さん!」「出雲ちゃん!」

どうやら話を遠くから聞いてた神木までもが入ってきた。
それと同時に周りにいた奴らも集まってきてどんな人なんだろうと話になり盛り上がった。

その中でも〃女の先生で祓魔師〃というワードが飛び交っていた。

「何級なんだろう」とか他には「彼氏とかいるのか!?」とか・・・

でも確かに女の先生で祓魔師か・・・
あんまし見かけないよなぁ。

ン???

女の先生・・・?
女性・・・?
女の子・・・?



昔、そんな感じの女の子に会ったような・・・。
誰だったか・・・

でも確かに強くて・・・

だァー!!何でだ!?
顔だけが霧がかかったように思い出せねぇェー!!

うーーーん。
と首を捻って考えていると教室のドアの方から扉が開く音と足音が聞こえてきた。

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作者名:狐珀 | 作成日時:2021年1月19日 5時

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