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Part1 ページ3

「エリスちゃぁぁん!!このドレスを着てくれないかい?」

「嫌よ!リンタロウの必死さが嫌!!」

「そんなこと云って〜いつものことだろう?」

「変態!!」


・・・・・・またか。

明るい幼女の声と男性の声に頭を抱える。

「ほぉら捕まえた!早く着ったぁ!?」

ガチャ、

鈍い音がして、漸く首領の執務室に入ると可憐な幼女が中年男性に綺麗なパンチを決めていた

良いぞ、もっとやってくれ←

『失礼します首領、頼まれていた黒蜥蜴と、遊撃隊の任務の資料です』

執務室の机に、紙の束をドサッと置く。

データで送らないのは、紙なら燃やしたりして簡単に捨てられるから。

やっと、首領らしく私の作った資料を読み始めた。

「うん・・・良いね、これで行こう」

『あ、ハイ』

首領に云われ、執務室を出ようと、ドアノブに手をかける

「あ、Aくん」

『はい?』

何でしょうか、早く帰らせてください。2日徹夜で瞼が死にそうなんですよ。

「例の七十億の懸賞首の件なんだけど」

とてつもなく嫌な気がするのは私だけじゃ無いはずだよね。

「Aくんに作戦を立てて貰いたいんだけど、ダメ?」

『・・・可愛く聞いたって無駄ですよ』

上目遣いの懇願も、うちの首領(幼女趣味)がやったら気持ち悪いだけだ。

溜め息をつきたくなるのを堪える

『1つだけ条件が』

「何かな?」

ごくり、と喉を鳴らす。

時計の秒針の音だけが執務室に響く。



『サンタのコスプレをした、エリスちゃんの写真を下さい』←

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作者名:こしあん派 | 作成日時:2019年12月9日 20時

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