49夢＊プレゼント ページ9
2人でこの3日間を振り返りながら、美味しい海鮮丼を食べた。
たくはどこまでもスマートで私がトイレに行ってる間にお会計まで終わってた。
A「たく、何から何までありがとう。」
卓「Aは本当に偉いね。
男なんやからこれぐらい、当たり前。」
こうしてお店を出てまだ時間があったから、飛行機見ようかってなってデッキにやってきた。
寒いから人も少なくて、ベンチがあいてたから2人で座った。
卓「ん。手、つなご。」
ベンチに座るとたくが手を差し出した。
A「たくの手、暖かいね。」
卓「心が暖かいけんね。(笑)」
A「それじゃあ私が冷たいみたい。」
卓「別にそんなこと言うてない(笑)」
しばらく2人でボーッと飛行機を眺めてた。
だんだんとお別れが近づいてきたと思うと、なんか柄でもないけど、ちょっと悲しくなってきて、気がついたら涙が零れてた。
卓「A！？どしたと！？」
A「ごめんね。ちょっと…この3日間が幸せすぎて…お別れするの悲しくなっちゃった。」
卓「A…。」
そう言うとたくがギュッと私のことを抱きしめた。
卓「泣かせてごめん。
なかなか会えんし、人目気にしてなかなか外にも連れてってあげれんし、我慢いっぱいさせると思う。
でも、出来るだけ会える時間作るし、連絡もちゃんとする。
だから、前も言ったかもしれんけど、信じて、俺を。」
A「そう言ってくれるだけで充分だよ。
ありがとう、たく。」
卓「そんな泣き虫なAにプレゼント。」
そう言うとたくは優しく私の頭を撫でてから、可愛い袋を取り出した。
A「え？いつの間に…。」
卓「Aが北海道来る前に買っとった。
これみた時に、絶対似合うと思って。」
A「あけていい？」
卓「ん。いいよ。」
袋を開けると、そこには可愛いチェックのマフラーが。
A「わ！可愛い！！」
卓「向こうもさすがに冬は寒いでしょ？」
A「毎日使う！ありがとう、たく。」
元々していたマフラーをとって、たくのくれたマフラーをつけた。
A「ふふふ。暖かい。」
卓「似合ってる。」
A「素敵な時間もプレゼントも、本当にありがとう。大好き。」
そう言ってたくのほっぺにキスをした。
卓「/////！そう言うのほんっと良くない。」
そう言うとたくからお返しのキスが返ってきた。
たく、ありがとう。
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作者名：あかねん | 作成日時：2018年9月22日 1時
