72夢*また会う日まで ページ32
ほかの人たちにバレないように、私は少し早めに帰ることにした。
人気の少ない裏口までたくだけじゃなくて、遥輝さんと鍵谷さんも見送りに来てくれた。
卓「本当はちゃんと送ってあげたいんやけど…ごめんな。」
A「全然!ここまでで大丈夫。」
遥「次またいつ会えるかなぁ…。」
A「杏ちゃんもうちょっとしたらまたこっちに帰ってくるんで…また2人で予定合わせます!」
卓「俺らも出来るだけ会えそうな日探しとく。」
陽「Aちゃん、わざわざありがとうね。
気をつけて!」
A「本当に何から何までありがとうございました。仕事頑張れます!」
遥「無理しすぎんようにね。
卓さん心配しすぎておかしなったら困るから(笑)」
卓「いらん事言わんで良か。(笑)」
陽「でも本当。(笑)
常日頃Aちゃんのことで頭いっぱいだから。」
卓「お前までいらん事言わんで!(笑)」
A「ふふふ。ありがとう、たく(笑)」
卓「そーやってAまで…。」
遥「あ、タクシー来ましたよ!」
遥輝さんたちが呼んでくれたタクシーが私の目の前に止まった。
A「忙しいのに…本当にありがとうございました!」
陽「久しぶりに会えてよかったよ!
また会おうね!」
遥「杏里にもよろしく!」
A「もちろんです!」
陽「よし、じゃあ邪魔者は先に帰りますか。」
遥「ですね!じゃあね、Aちゃん!」
A「遥輝さん、鍵谷さん!
本当にありがとうございました!」
そう言って2人は手を振りながら先に戻っていった。
卓「何から何までバタバタでごめん。」
A「全然!たくがこんだけ頑張ってくれたの、私はとっても嬉しかったよ。」
卓「Aは優しかね。ありがとう。」
A「こちらこそありがとう!
まだまだ試合たくさんあるから…身体に気をつけて頑張ってね。」
卓「Aも。寂しかったり辛いことがあったらいつでも言うてくるんよ。」
A「うん!ありがとう。」
そう言うと、たくが優しく抱きしめてくれた。
卓「また会う日まで…お互い頑張ろう。」
A「うん!じゃあ…そろそろ行くね。」
卓「うん。じゃあ最後に。」
そう言うと軽くキスをしてくれた。
A「ふふふ。これでしばらく頑張れそう。」
卓「俺も。じゃあ…気をつけてね。」
A「うん!またね!」
そう言って私はタクシーに乗り込んだ。
たく、幸せな誕生日を、ありがとう。
たくのことが、ますます好きになったよ。
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作者名:あかねん | 作成日時:2018年9月22日 1時