白烏 ２

【 気になること 】 ページ8

もうそこからは収集がつかなかった。日向は西谷先輩の言葉に何故か感銘を受けて



日「俺も！永田の事綺麗だって思ってました！なんか笑った時とか！バレーしてる時とか！」



とか言い出してそれを聞いた西谷先輩が




西「何！？俺はまだ永田が笑った所見てねぇのに！やるなぁ！翔陽！てかそれってお前も永田の事好きなんじゃないのか？！」


日「うぇええっ！？おおおおれ、おれがぁ！？」





その後2人で俺の事を話しながら意気投合していた。途中半分から聞いてなかったけど結局日向は、俺の事を好きって言うか、まだ分かんない…って何とも微妙な回答で落ち着いたらしい






ドッと疲れが来た。今から練習とか真面目に無理な気がする。精神が崩壊しそう。そして西谷先輩腕離して下さい






ー…ガラッ！




日「西谷先輩来ましたぁー！」


西「こら翔陽！俺は練習じゃなくて、お前にレシーブ教えるだけだからな！？」


貴「腕………」





騒がしく体育館へ入っていけばみんながこっちを見ている。俺が一緒に居ても驚かないって事はさっきの会話どっかから盗み見されてたな





影「おい！」


貴「ぐげぇっ」


影「………」







何この子。急に人の襟引っ張って首絞めたかと思えば無言の圧力かけてくるんだけど。若干不機嫌なのは何故？




そして先程まで西谷先輩に圧死されかけてた腕は、今度は月島に圧死されそう。
捕食者に捕まった気分。グッバイ俺の人生




影「お前は…………」


月「….王様何もないんだったら借りるよ、コイツ」


影「なっ！？おい待て！要件はある！」


月「何？僕もあるから早くしてよね？」




何故俺はこうも人に挟まれる立ち位置なんだろうか、モテ期か？要らねぇよ燃えるゴミの日に出しとけ




影「…お前は、男が好きなのか？」


貴「………は？」


影「いや、だから！…西谷さんが、お前のこと好きだって言ったのに…お前、なんか普通？つーか…」


貴「別に…普通だった訳じゃない…そりゃ驚いた、けど…素直な好意は…嫌なわけない…でしょ？」




あんま言いたくないからはぐらかしたけど、影山は納得したらしい。ついでに月島も腕を離したから聞きたい事っていうのは一緒だったみたい。

普段仲悪いくせに何で、こう言う時だけ揃うんだよ。実は仲良しか

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