白烏 ２

【 人見知り対人見知り 】 ページ45

黒「何年？」

貴「…１年…」

黒「…後輩かよ、でけーな。ポジションは？」

貴「………」





この場合中学までしてたMBなのか、練習試合でやってたWSなのか…間違ってもオールラウンダーなんて言ってやんない

だって、この人 数日後敵なんでしょ。態々手の内晒す程優しくないし、晒される程弱くないと思う。この人


見た目ちゃんぽらんな感じが漂ってるけど、体格凄くいい
特に腕…ブロッカー？あ、足もいい筋肉ついてる…

“音駒” について調べたら、兎に角レシーブで返して反撃のチャンスを待つタイプ




だとしたらこの人はMBか…




黒「おーい。あんまジロジロ見んなって、照れるだろ〜」

貴「WS…」

黒「へー、攻守共にバランスの良い役ねー。いつからやってんの？」

貴「…ちゅ、うがくから」

黒「何処中？」

貴「…光仙中」

黒「あー、あ？あんま知んねーけど、全国行ったんじゃねーか？」

貴「…俺は、行ってない」

黒「スタメンじゃないのね」





良かった。スタメンじゃないの？って聞かれたらやばかった

それにしてもよく喋る人だな。
確か幼馴染が人見知りって言ってたけど、それに反して喋るようになったのか、はたまた元々こういう性格なのか…





黒「んー、身長18…」

貴「5」

黒「デケー…あ、研磨！」





黒尾さんが声を張り上げた先を見ると、同じ真っ赤なジャージにプリン頭の幼馴染が居た

そしてその隣には、今現在俺が人見知りをし、更には名前や個人情報を暴露する羽目になった元凶が大きく手を振っている





日「！」

弧「あっ クロだ…と…誰…？」

日「永田ーーっ！！！」

貴「日向、練習中だから…ちゃんと、戻んないと…」

日「あ''っごめんっ！！」






日向は顔を真っ青にしたり真っ赤にしたり忙しそう…で、その隣から視線を感じ振り向くとサッと逸らされた

あ、そう言えば人見知りだって言ってたな。これは無視でオッケーな感じか





貴「じゃあ、行こ…」

日「おう！じゃーな！研磨！」

孤「またね(・・・)翔陽」

黒「ありがとな、永田」





ケンマと呼ばれたプリン頭は、日向の事を翔陽って呼んでた
流石コミュ力の塊…人見知りすら乗り越えるのか…日向怖ぁーい。何が言いたいかというと





貴「……日向、おんぶ」

日「ゔぇっ！？」




もう体力ゼロマイナスで歩けません

お前のせいだから、お前が担げよ、バカヤロウ

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