【 名乗る程の者じゃありません】 ページ43
突然話しかけてきた変な頭の男は “クロオテツロウ” という名で高校3年生らしい
身長は…俺より高い。逆立った髪の毛もプラスされてなんか、凄く高い気がしてきた
あと2歳しか違わないのに、何だろう。物凄い色気?がある気がする
取り敢えず関わりたくないからスタコラサッサと歩いていると
黒「なー、そろそろお前の名前も教えろよー」
そうです。ずっと着いて来るんです。え?迷子探してるんじゃなかったっけ?
何故俺に話しかけるんだよ、クロオテツロウさん。調子的に及川さんを思い出すわ、この人
黒「つかどこ向かってんの?お前も迷子?」
違う。と否定したいけどそれよりも喋りたくない気持ちの方が勝って更に沈黙を貫く
人見知りと暑さのせいで頭の中がボーッとする。何もかもほっ散らかして倒れたい
黒「なー、お前烏野だろ?」
さっきから無視してるのにも関わらずクロオテツロウさんは1人で話しかけてくる。メンタル強すぎ、尊敬するわ
俺が烏野って分かったのはジャージにデカデカと書かれてるからな。
音駒は赤色かー、クッソ目立つな。流石東京半端ねー
黒「なぁ」
貴「ひっ」
黒「そんなビビんなって。取って喰やしねーよ」
無視攻撃に痺れを切らしたのか、俺の肩に手を置き歩みを強制的に止められた
鋭い眼と交わって逸らすタイミングを完全に見失った
ドクドクと慌ただしく心臓が動き、身体からは先程よりも多量の汗が吹き出している
黒「お前の名前は?」
貴「…………」
黒「俺言ったんだから答えろよ」
貴「…………あ、貴方…が、勝手に名乗った…だけ、で…俺も答えろ…なんっ…て、対等、じゃ…ない…」
もう喉はカラカラで喋ることが辛い。それでも目が外らせない
黒「はぁ…俺は音駒高校3年バレー部主将、何にそんなビビってんのか知んねーけど、人見知りでも名前を言い合うのは当たり前だろ」
貴「…………」
黒「俺の、まぁ、今探してる幼馴染も人見知りだけど、アイツなら名前はちゃんと言うぞ」
嫌だな。人と比べられる事って。確かに礼儀知らずなのは俺の方かも知れない。
主将って言ってたし、いずれ知ることになるし
貴「…永田…あ…玲…」
黒「永田な、よろしく」
貴「それはヤだ」
黒「何でだよ?!」
スゥと出された右手を見て、プイっと顔を逸らした
俺の人見知りレベル舐めないで頂きたい。握手とか無理
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名無し69786号(プロフ) - とても面白かったです!続きが気になるのでパスワードを教えて頂けますでしょうか? (2022年6月7日 5時) (レス) id: 7a2d2a79f5 (このIDを非表示/違反報告)
aikaze2002(プロフ) - 面白かったです。続きが気になるので、パスワード教えてください。 (2022年6月5日 23時) (レス) @page50 id: f0caa1938b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 面白かったです。続きが見たいのでパスワード教えてください (2022年6月4日 12時) (レス) id: 40d9e972a2 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 面白くて続きが気になります!パスワード教えて下さると嬉しいです!! (2022年6月2日 15時) (レス) @page50 id: 2be5502ea0 (このIDを非表示/違反報告)
月及派(プロフ) - パスワード教えてください (2022年6月2日 8時) (レス) id: 2aae637588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲 | 作成日時:2016年12月6日 3時