白烏 ２

【 突然と言う名の攻撃 】 ページ34

ー…ドッ



田「スマン！短いっ！」

澤「カバーカバー！」




滝ノ下さんのスパイクをレシーブした田中さん。ボールはセッターに届かず少し短い

俺の真上に上がったボール…アンダーで日向に上げる…ブロックされるな。西谷先輩は…この位置からだと見えないな
つまりあっちも俺の事見えてない









ー…キュッ




日「えー…」




ー…ドッ！！パァンッ！！







うむ。綺麗に決まってよかった。






田「うぉおおお？！」

日「なっすげ、なっうわっ！！？」

澤「ナイスだ永田！！！」


滝「え、何今の…」

嶋「ネットからどんだけ離れてスパイク打つんだよ…あの子」

森「めっちゃ飛距離あった…」






スパイクってほど威力は無いけど、意表を突いた攻撃、リベロが見えない位置
後はコントロールさえ出来れば大体入るし、うん、入ったから問題無し




影「…………」




影山が何とも言えない顔で見てる…怖え…




澤「凄いな！！流石秘密兵器ってか？」

貴「えっ、いや…あれは、偶々で…」

田「そーんなケンソンするなって！」

月「田中さん “ 謙遜 ” って言葉知ってたんですね、プッ」

田「月島テメェゴラァ！！」





【 10-12 】





ー…ドッ！




菅「西谷ナイスレシーブ！」

東「スガーーッ！」

嶋「ライトーーッ！」





突然のスパイクが決まりノリそうになってきた相手チーム、点差は2点。
追いつきたい場面で菅原先輩が托するとすればこの人っしょ






ー…バチィンッ！！



東「！」

貴「ワンチ」

澤「ナイス！チャンスボール！」




ー…ドッ





澤村先輩レシーブで綺麗に上げ、影山にボールが渡る。
その時既に最強の囮が走り出してた





ー…フワッドッ！！





影 日「よしっ！」

田「日向影山ナーイス！」





【 10-13 】





菅原先輩焦ってないな。東峰先輩も西谷先輩は…なんか俺の事スッゲェ見てるけど…いや、ホント気散るからやめて欲しい





田「大地さんナイッサー！」




ー…ドッ




東「レフトーッ！」

森「ライト！」




ー…キュッ




菅「！」



焦ってなくても、一度止められた時のイメージは案外直ぐには離れない
森さんの方は…月島居るな。ブロック一枚でエースのスパイク止めれる程頑丈じゃない





けど…





菅「！…くっ、森さん！」



ー…ドバァン！




西「くっ！」






森さんが打ったスパイクは月島がどシャットした。西谷先輩はそれすら拾いそうだった。危な。

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