白烏 ２

【 答えは至ってシンプル 】 ページ31

月島といい、影山といい俺に何て言って欲しいんだよ。今の日向にかける言葉？

そういうのって相棒的な影山本人が考えて出した答えを言うのが1番いいんでねーの？





まぁ影山の口振りからして、日向のポテンシャルが高くなるヒントが欲しいって感じだな。






貴「どんな能力だって、強いとか弱いとかじゃ測れない。要するに、大事なのは その能力を使いこなせるかどうか」



力があるから強い…速いから強い…背が低いから弱い…高いから強い…違う、その考えは全然違う。


いい例が “ 宝の持ち腐れ ” だ。
人は誰しも他の者より秀でた何かを持っている。それに気が付ける者、気がつけない者


そしてそこから自分に合った使い方が出来る者と、出来ない者に分かれる





日向は他の者が持っていない唯一無二の武器がある。それに日向は気が付いてない
それを気づかせてやるのが、誰でもない影山だ





俺の言葉を聞いてムニニィィ…ッと眉間にシワを寄せた後、何か思いついたのかハッとした後、ちっさい声で “ アザっす ” と聞こえた





月「…僕の時は “ 何も ” って答えたくせに」



貴「…影山は、聞き方…変えた、から」



月「あと、さっきはドモドモ話してなかったんだけど？」



貴「…頑張った」


月「ならいつも頑張ってよ」







もうやだ、月島から距離取ろう





影「あの 次コイツにトス上げるんで、全力でブロックして下さい」


滝「なんだぁ！？挑発かぁ！？」


影「ハイ挑発です！ナメた真似してすみません！！」


滝「！？ブハッハッ！！なんだお前おもしれーなぁ！よっしゃ！挑発ノッたるぜ！」


影「あざす！」






影山が何すんのか、何言うのか分からないけど…因縁のライバルだったはずの2人が互いに助け合うなんて…ドラマかっ




日「……っ…」


影「ーー 今のお前は、ただの “ ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ ” だ。大黒柱のエースになんか…なれねぇ」


日「ーー…！」


東「ちょ、ちょい…」

田「おい」



影「でも…俺が居ればお前は最強だ！！」





何か凄え事言い出したな、コイツ。後で冷静になった時からかってやろう。




影「東峰さんのスパイクはスゲー威力があって、3枚ブロックだって打ち抜ける！
じゃあお前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時、お前はブロックに捕まった事があるか」



日｢！｣

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