白烏 ２

【 GW合宿 】 ページ12

日「なぁ！永田も一緒に旭さんの所へ行こうさー！」


貴「え、３年の教室でしょ…？無理無理…怖い…」


日「えーっ！俺だって怖えよ！」




なら何で行くんだよ。俺はその人のトラウマや心に深く残ってる記憶に手は出したくないんだよ
人には言いたくない事の１つや２つあるでしょよ？

俺は平等論なの。その人の秘密やトラウマを知って解決したとして、その人から俺の話を聞きたいって言われた時、断る事が出来ない




俺は昔の事は誰にも話したくない。それ故に誰にも何も聞かない。




貴「日向、ゴメン…影山でも誘って…？俺は行きたくない…」


日「……分かった…」




チョットぶすっくれた顔してたけど、何とか了解して５組から出て行った日向を見て、苦笑いが溢れた


日向は真っ直ぐだ。だからちょっと怖い。いつか俺の事を聞いてきそうで。
俺も俺で日向に聞かれたら教えそうで。




純粋ってそれだけで罪な気がしてきた…



……いやいやこの考えは性格歪みすぎだ





＊ ＊ ＊






西「んローリングッサンダァァア！！！」




盛大に叫びながら一回転した西谷先輩は、飛んできたボールを綺麗にレシーブした。




菅「あ、うん。ナイスレシーブー！」

田「普通の回転レシーブじゃねぇか！ “ サンダー ” どこ行った！」

澤「コラー変な事叫びながら動くんじゃないよー、危ないよー！」

影「何で叫んだんですか？」

月「何…今の…」

山「……ッ…ブフッ…！」



西「影山 月島 山口纏めて説教してやる 屈め！！いや座れ！俺の目線より下に来い！！」


日「教えてぇ！ローリングサンダー教えてぇええ！」







バレー部は今日も平和である、まる。
西谷先輩が入ってから更に活気付いたと言うか、騒がしいと言うか、煩いと言うか…
けど確実に明るくなった気がする。西谷先輩の良い所だ




ー…ガララッ




武「お疲れ様ーっ」

澤「！集合ーーッ！」

『オース！！』






我愛しの武田先生。マイナスイオンが身体中から沸き起こってる気がする。ああ、癒しや癒しや。





武「皆 今年もやるんだよね！？GW(ゴールデンウィーク)合宿！」


澤「ハイ。まだまだ練習が足りないですから」


日「(合宿…っ！！)」






わー、日向の目が爛々としてるよー合宿嬉しそうだよー。
てか合宿って響きだけでもう嬉しそうだよ。俺枕変わると寝れないんだが




武「それでね…GW(ゴールデンウィーク)最終日 練習試合組めました！」

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