No.27 ページ30
蝶月 「伽羅が起きたら、礼を言おうな」
火車切 「うん！」
スッ
加州 「火車切、手入れ部屋空いたから来てね」
火車切 「分かった」
蝶月 「行っておいで」
火車切 「うん」
スッ
蝶月 「…いつまで狸寝入りしているつもりだ？伽羅」
大倶利伽羅 「…チッ」 (o_ _)o…ﾑｸﾘ
蝶月 「何故狸寝入りしていた？」
大倶利伽羅 「…別に」
蝶月 「何故だ？(圧)」
大倶利伽羅 「……」
蝶月 「答えるまで我は問い続けるぞ」
大倶利伽羅 「…チッ」
蝶月 「で、何故だ？」
大倶利伽羅 「……怒られると…思った」
蝶月 「何をだ？」
大倶利伽羅 「怪我をする事をわかっていながら、庇ったこ
とを」
蝶月 「…はぁ」
大倶利伽羅 ビクッ
蝶月 「…我がそのような事で怒るとでも？」
大倶利伽羅 「怒らないのか？」
蝶月 「自分の身を呈して庇った事を何故批判する必要があ
る？」
大倶利伽羅 「…そうか」
蝶月 「あぁ、寧ろ賞賛に値する」
大倶利伽羅 「……」
蝶月 「火車を守ってくれてありがとう」
大倶利伽羅 「…兄として当然の事をしたまでだ」
蝶月 「!!…そうか( ˘𖥦˘ )」
大倶利伽羅 「…あぁ」
蝶月 「だが、無理はするな？火車もだが、伽羅、其方も我
の大事な弟だ。」
大倶利伽羅 「!!」
蝶月 「我は其方らが何よりも大事だ。誰かのために自分を
犠牲にできることは素晴らしいことだが…な？」
大倶利伽羅 「…あぁ」
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作者名：やつはし | 作成日時：2024年3月21日 1時
