No.26 ページ29
鬼丸 「帰ったぞ」
ドタドタッ
加州 「あっ、おかえり」
数珠丸 「何かあったのですか？」
加州 「えっとね…」ﾁﾗｯ
蝶月 「…何だ？」
加州 「大倶利伽羅が重症で帰ってきて」
蝶月 「何？」
加州 「今、主が手入れしてるんだけど…相当傷が深いみた
いで」
蝶月 「…こ…だ。」
大典太 「蝶月?」
蝶月 ガシッ 「どこの手入れ部屋だ?!」
加州 「えっ…奥から2番目」
蝶月 「…っ！」ドタドタッ
三日月 「蝶月！」
スパッん
蝶月 「伽羅！」
(審神者) 「おかえり、蝶月」
蝶月 「…主」
(審神者) 「今は眠ってるけど、大丈夫だよ」
蝶月 「…そうか、そうか。」
(審神者) 「うん」
蝶月 「良かった」
(審神者) 「…私他の子も見てくるから、大倶利伽羅のこと
頼めるかな？」
蝶月 「あぁ」
蝶月 「……伽羅」
ｽｯ…
火車切 「…姉上」
蝶月 「…火車切か。どうした？」
火車切 「…さい」
蝶月 「??」
火車切 「ごめんなさい！(இдஇ )」
蝶月 「…どういう事だ？」
火車切 「うっ…うぁ…」
蝶月 「火車切おいで」
火車切 「…姉上っ」
ギュッ
トントン サスサス
蝶月 「大丈夫だ…」
火車切 「ｸﾞｽ…」
蝶月 「大丈夫」
火車切 「うっ…ｽﾝ…うん」
蝶月 「何があった？」
火車切 「…最後のボスマスでｸﾞｽ」
蝶月 「あぁ」
火車切 「俺、太刀を相手にしてたんだ…」
蝶月 「あぁ」
火車切 「そしたら、後ろから大太刀が来てて。…ｸﾞｽﾝ
でも俺それに気づかなくて。」
蝶月 「あぁ」
火車切 「それで…皆に言われて気づいたけど、もう遅くて、
切られるかと思ったら切られてなくて代わりに兄
さんが切られてた。…兄さんがっ、俺を庇ってく
れて。ｸﾞｽでも、そのせいで兄さんが重症おっち
ゃて…全部俺のせいだっ」
蝶月 「…火車切、前にも同じ様なことがあったな」
火車切 「…うん」
蝶月 「その時、我が其方になんと言ったか…覚えている
か？」
火車切 「…うん。」
コツン
蝶月 「謝るな。謝るくらいなら強くなれ。兄にも姉にも守
られる必要がないくらい強くなれ」
火車切 「…うん」
蝶月 「それに謝罪の言葉より礼の言葉の方が守った側は嬉
しい」
火車切 「っ…うん！」
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作者名：やつはし | 作成日時：2024年3月21日 1時
