No.21 ページ23
(審神者) 「蝶月〜」
蝶月 「…なんだ？」
(審神者) 「今日は手合わせしてもらおうと思ってさ」
蝶月 「…手合わせか。わかった」
(審神者) 「じゃあ、道場に来てね」
蝶月 「あぁ」
火車切 「あっ、姉上」
大倶利伽羅 「どこへ行く」
蝶月 「道場だ。手合わせをする」
火車切 「そっか」
大倶利伽羅 「…俺も行く」
蝶月 「あぁ、構わんが。火車も来るか？」
火車切 「ごめん。今日畑当番」
蝶月 「そうか」
火車切 「うん。だから手合わせ頑張って姉上」
蝶月 「あぁ」
大倶利伽羅 「行くぞ」
蝶月 「あぁ」
道場
大倶利伽羅 「…相手は誰なんだ？」
蝶月 「…知らぬ」
大倶利伽羅 「まだ来ていないのか」
蝶月 「そのようだ」
加州 「ちょっと！早く行くよ！」
安定 「早く早く！」
??? 「待たせてすまんなぁ」
大倶利伽羅 「三日月？」
加州 「ごめんね、蝶月。待たせちゃって」
蝶月 「いや、其方らの問題ではないから大丈夫だ。
……一人で来れぬのかじじぃﾎﾞｿｯ」
三日月 「いやはや、蝶月と手合わせをすることになるとわ
なぁ。いつ以来だ？」
蝶月 「…知らぬ。早く始めるぞ」
大倶利伽羅 「待て。三日月とやるのか？」
安定 「そうだよ？」
加州 「だから連れてきたんじゃん」
大倶利伽羅 「なに？お前達じゃないのか…」
加州 「同郷同士の方がやりやすいでしょって、主が」
三日月 「…強くなったか？」
蝶月 「それは其方自身で見極めるがい…だが、
我はもうあの時の様な飾られるだけの刀ではないと
いうことを先に伝えておこう。」
三日月 「ふむ…ならば始めよう。加州、合図を頼む」
加州 「了解。じゃあ、二人とも木刀置いて正座ね。
いくよー、始め！」
ガガッ
ガンッ
加州 「…音が」
安定 「うん。全然俺達がやってる時と音が違う…」
加州 「木刀折れたりしないよね…」
大倶利伽羅 「…折れるかもな」
加州・安定 「えっ?!」
三日月 「ふむ、良い太刀筋だ」
蝶月 「当たり前だ」
ヒュッ ガガッ
三日月 「ハハハ、そう焦るな」
蝶月 「チッ」
スタッ
蝶月 「(太刀筋がよみにくい…)朧月が！」
三日月 「何か言ったか？」
ﾀﾀｯ
トンッ
三日月 「おぉ！」
加州 「飛んだ！」
ヒュッ ガッ
蝶月 「其方を…朧月の様だと言ったのだ」
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作者名：やつはし | 作成日時：2024年3月21日 1時
