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重たい鉄製のドアを開けると、
久しぶりに見る、水色の彼。
「ただいま、テツヤ君」
「おかえり、なさい。」
ギュッと抱きしめられる
少し震えている肩は、泣いているように見えた
もう覚悟を決めたから、逃げないよ
大丈夫。
.
「ごめんね、突然転校してしまって。」
「いえ、Aさんのことですから、何か事情があったんですよね」
事情、それを言い訳にして逃げてしまった
元々親の仕事の都合上、高校生活は
海外で過ごすかもしれなかった
それが少し早まり、夏が終わったあと
すぐ転校してしまう形になった。
「桃井さんには、連絡しましたか?」
「あ、うん。近々会って話そうって。」
「物凄く、心配してました。勿論僕も。」
悲しげな表情をさせてしまった。
.
「もう、逃げないから。そのために戻ってきたの」
「はい。」
「一緒に戦わせてくれる?」
「勿論です…!」
.
「私の、話を聞いてほしい。」
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作者名:秋 | 作成日時:2020年5月13日 0時