流れ星のようにキミは。 (ページ9)

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変ー#ーページ9

A｢ハァ…｣

結局あの後体調が優れなくて私は保健室に行って眠ることにした。

保健室の珠世先生が出張らしく静まり返っている。

布団に横になって窓から見える空を見上げる。

私、変だ。

何で急にあんなこと…。

“前から”なんて私は猗窩座と昨日会ったばかりのはずなのに。

もしかして…これも前世の何か…？

思い出そうとしてるのか…？私が…？

…やっぱり思い出したい

目を閉じて小さい頃までの記憶を遡る。

私が生まれたのは取り壊しが行われたすぐ後の土地に建った家。

前の家主さんは大正時代に亡くなっていて…。

えっと、それ…から…

そこで意識が一旦途切れる。

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“もう絶対離してやるものか”

“A、愛してる”

“来世でもお前だけを愛すことを誓おう”

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猗窩座｢A、｣

A｢猗窩座…？｣

次に目を覚ますと、私のベッドの横には猗窩座が座っていた。

A｢あっ…｣

不思議な夢を見ていた。

私の名前を呼ぶ誰かに優しくて甘い言葉をかけられる。

猗窩座｢調子はどうだ？｣

A｢うん、かなりよくなったみたい｣

猗窩座｢そうか、よかった｣

猗窩座の声…夢の中で話しかけてきた人に似てる…。

A｢猗窩座…私のこと抱きしめて…？｣

猗窩座｢え、A…、…ああ｣

そっと猗窩座に抱きしめられると何だか懐かしい感じがして

この体温が落ち着く。

猗窩座｢…A、俺の話を少し聞いて欲しい｣

A｢わかった｣

猗窩座は私の瞳をじっと見つめて話し始めた。