ぬくもり ページ43
Aをギュッと抱きしめると懐かしい匂いと暖かさに包まれる。
ドキンドキンと胸が高鳴る。
もう一度俺だけのAにしたい。
A｢猗窩座、｣
小さく揺れる瞳が俺を捉える。
猗窩座｢キス…していいか？｣
A｢！……ん｣
顔を赤く染めて小さく頷くA。
その姿があの日と重なって隊服を着て縁側に座る鬼狩りのAと鬼の俺が脳裏に浮かぶ。
そっと唇を重ねる。
確かめるように、 ゆっくり。
A
A
俺だけの
猗窩座｢A…｣
A｢うん、ここにいる｣
今ここにいるのは隊服を着ているAと鬼に戻った俺だ。
“猗窩座、愛してる”
その言葉が頭を過ぎり思わず瞳から涙が零れる。
A｢猗窩座…？｣
猗窩座｢何も無い、大丈夫だ｣
涙を拭ってAをもう一度抱きしめる。
“二度と離さない”
自分で言ったあの言葉を嘘にしないように
俺はもう絶対お前を離さない。
失いたくない。
猗窩座｢A、愛してる｣
A｢猗窩座…｣
猗窩座｢今は返事はいらない…いつか…くれ｣
A｢うん…待ってて、きっとそう遠くないから｣
猗窩座｢ああ…｣
本当はAにも愛の言葉を吐いて欲しかった。
でも今はこれでいい。
これでいいんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななや(プロフ) - このはさん» ありがとうございます！ (2022年3月22日 18時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - Kmtさん» ありがとうございます！ (2022年3月22日 18時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
このは - 好きです！楽しみです！ (2022年3月13日 20時) (レス) @page4 id: 2b0ab29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
Kmt - 待ってました！楽しみにしてます！ (2022年3月13日 20時) (レス) @page4 id: 83da272bc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななや | 作成日時：2022年3月13日 20時
