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俺とAが部屋に入るとそこには俺のいつもの作業道具、パソコン、マイク。…そしてその隣にはAの声を録音するためのマイクが立っていた。
「わぁ!!」
『…流石、早い』
「えへへーそれほどでもありますよ!」
『』
「…そらるさん。僕、放送があるので…」
『うん。じゃあね、天月』
俺が手を振ると天月も軽く手を振り返した。Aは天月の元へ駆け寄り抱きつく、俺とまふは驚き目を見開いた。
「ぇ、なになに何があったんです?」
『さぁ…今日なんか進展したっぽくて』
「えぇ…。あまちゃん何したの、餌付け?」
『そんなんで乗らないよウチの子は』
「ですよね…」
コソコソとまふが俺に話しかける、少しだけ耳に息がかかってくすぐったい。
「ね、天にい…また遊ぼ?」
「うん、遊ぼう、いっぱい」
嬉しそうに頷いたAの頭を撫でて天月は帰って行った。
「じゃ、まずは曲を知ることからですね」
『そうだね』
「ぁ、私聞いたことある。すーぱーぬこになりたい」
「ぇ、ほんと!!?」
「うん、真冬さんが歌ってたから…」
「ありがとぉぉ!!すっっごい嬉しい!!」
ギュッとAを抱きしめたまふの顔は嬉しくてたまらない、と言うのが丸わかりだった。Aは嬉しそうだが、少し苦しそうにも見える。
「あのね、だからそらるさんとまふまふさんの声も入れて欲しいの」
『「え゛」』
まさか。かなたさん、まふゆさんと言ういつもの呼び方じゃなくて゛そらるさん、まふまふさん ´と呼んだことに驚いた。そう言われると歌い手の方のそらるに頼んでいると理解していいのだろうか…?
『勿論、でも大体はAの声だよ?』
「うん、」
「僕らが入っていいの?」
「うん、二人がいい」
満面の笑みで頷いたA、可愛すぎて辛い。ウチの子は天使だ。と頭の中で思いながら俺は優しく微笑んだ。
『じゃあ、初めのところ…声出しからやってみようか、あとリズム取ってみて』
「じゃあ僕は、音楽のテンポとるから、A最初のニュース抜かして歌ってみて」
「うん、」
「いち、に、さん、はい」
「寝坊してにじかんめ、指さされて問4ばんめ、あー、ってなって、いーってなって、うーってなって、えーってなって、おーってなって、あぁ!ってなってパス3かいめ!」
俺とまふのテンポをとっていた手が止まる、そのせいで不安になったのかAは歌をやめた。俺とまふは床に倒れ込んだ。
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「『……か゛わ゛い゛い゛』」
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夜桜(プロフ) - 犬坂さん» わぁぁ!!犬坂ぁぁ!ボードでお話あんましてなかったから久しぶりー!!コメント嬉しい!!!覚えてるに決まってるよ!!!おしゃべりめちゃ楽しかったもん!!!リクエストマジありがとう!!もちのろんで書かせて頂くぜ!!!! (2019年6月30日 19時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂(プロフ) - まふくん可愛いwあ、お久しぶり!犬坂だお、覚えているかい?あと。リクエストで、『夢主ちゃん迷子になってほすぃー』 (2019年6月30日 19時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - そると。さん» 私も素晴らしいリクエスト頂けて嬉しいです!!!そると。さんに感謝しかないです!!コメントありがとうございます!! (2019年6月28日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - こんなに早く書いていただけて嬉しいですー!楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月28日 22時) (レス) id: 86f42cc0f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - まろまろさん» ぁ、まだ数話続きます!!ありがとうなんて、私の方こそリクエスト有難いので、マジ感謝なんですよ!!!本当にありがとうございます!! (2019年6月21日 20時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年3月3日 17時