『そらる』俺、子供育てます。

子供生活28日目 ページ31

今日はAの入学式だ。


俺は天月やまふに行かないかと誘ったが天月は武道館ライブの打ち合わせがあるらしく断られた。
あの時の天月の顔は本当に残念そうだったので写真を取っておこうと思った

まふはもちろん行きます！と言われたがまだ作曲出来てないんじゃないのか？……と少し心配だ



Aの制服を買う時、初めて遠慮を耐えていた感じがした。
かなたさんいいの？と一言だけ聞かれて、俺がいいよ、と答えたらありがとうって笑ってくれた。最近はだいぶ慣れてくれてる気がした


『よし、準備OK』


「かなたさん、私も終わりました！」


『じゃあ行こう、まふが待ってる』


「はい！！」


まふと合流した俺達は小学校へと向かう、小学校の名前は宇野宮小学校(架空)だったはず

今日は俺とまふも髪を染め直し、黒に近い色にしている。
まふの写真も撮りたいな……なんて思いながら


「彼方さん！写真、撮りますよ？」


『え、いいの？』


「いいですよー、その代わり帰りに僕とAちゃんで撮って貰えますか？」


『全然いいけど、じゃあ頼んだ』


「りょーかいです！」


『ほら、A！こっち来て！』


「は、はい！」

『あ、ランドセルは真冬に渡して！』


「ぇ、は、はい！分かりました！！」


「おーい、撮りますよー！」


『……』


俺はAを勢いよく抱き寄せ、抱っこした。少し恥ずかしいけど…お姫様抱っこを


「！？…か、なたさん！？」

『A、笑って？』


「！！……はい」


『よし、撮ろう』


「2枚とりますよー！」


「はい！ちーず！！」





「もーいちまい！！」


「はい！ちーず！！」





『撮れた？』


「ふふっバッチリです！！」


『おー、ありがとまふ』


「いえいえ」


「かなたさん、写真どんなのですか？」


『ん？あー、これだよ』


しゃがんで写真を見せるとAはじっと見つめた、何かあったのかと思い顔を除くとその瞳はキラキラと輝いていた。


『…A？』


「ぇあ、すみません！嬉しくてつい！！」


『ふふっいいよ、今度Aにも渡すね』


「ありがとうございます！」


写真を撮り終えた俺達は小学校の門を通り、体育館を目指した。

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