『そらる』俺、子供育てます。

子供生活24日目 ページ27

「…かなたさん、やっぱり無理ですか？」と不安そうな顔で聞いてくるAの姿を見たら『うん、無理』なんて簡単に言えない


『んー、まふとちょっと相談するから、先に寝ててくれない？』


「…はい、おやすみなさい」


『おやすみ、A』


ﾊﾟﾀﾝｯと閉まったドアを見つめる。


『…どうしたもんかなぁ』


そらるまふ

まふAちゃんは、寝ましたか?

そらるうん、寝かせた

まふそうですか

そらる…どうしたらいいと思う?

まふ簡単に言えば行った方がいいです、でも……

そらるだよね

まふでもそらるさんは一般人じゃない、危険が伴います

そらるうん

まふそらるさんはどう思ってますか?

そらる…そうだね、危ないのも重々承知だ

まふ…行こうと思ってるんですね

そらる…うん

まふなら、僕からは気をつけろくらいしか言えません

そらる相談しといてごめん

まふいえ、気にしないでください!…本当に気をつけて行ってくださいね

そらるうん、ありがと



俺はスマホのLINE画面を閉じて、プリントの日程を確認した。


『2月10日……あと１週間くらいか？』


対策……練った方がいいんだろうか？
うーん…マスクだけじゃ足りないのかな
…いや、逆に変装とかしたら目立つからダメだな



『はぁ……寝るか』



−−−−−



ついにその１週間後の2月10日になり、俺は早起きした…珍しく


『あー、足と首痛てぇ…』

Aとソファで寝てしまったからか、Aを膝枕していた足が痺れ、首が変な風に曲がっていた。



『…んー！っはぁ』


背筋を伸ばし、Aのご飯のパンを焼いて2人で食べた。
久しぶりのパンだからかやけに美味しく感じたが、多分この美味しさは1人で食べてないからだと思った。


『じゃあ行ってくるね、A』


「いってらっしゃい、かなたさん」


『俺がいない間はまふが居てくれるから心配しなくても平気だよ』


「…気をつけてね」


『ふふっありがとう』


玄関から出た俺は学校を目指す、久しぶりの外は寒くてまだ冬なんだな、と感じた


学校につき、門の中に入って相談室？という所に入った


『ぇ…なんで、ここに』









「ぇ…そ、らるさん？」

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