子供生活25日目 ページ28
俺の前に居たのは歌い手で仲のいい
…うらたくんだった。
うらたくんも驚いてるようで、目を見開き俺を見つめたまま固まっていた
『ぇ、…う、らた「ちょ、彼方さんこっち!!」ちょ、待って!!』
俺の服を引っ張り廊下に出て、どこかの空き教室に入る。
うらたくんは扉を急いで閉めると安堵のため息をついた
「はぁ…危なかった」
『なんで、ここにうらたくんが?』
「それ、はそっちも、同じですよ」
うらたくんの目には警戒心があった、ソレを見た俺は何か理由があるんだろうと悟った。
『俺は…子供が小学校に入るから、その説明会に出ただけだよ』
俺の言葉を聞いたうらたくんは、バッと効果音がつきそうな勢いで俺の方を見た。
「ぇ__そらるさん子供居たんですか?」
『あー、とりあえずそのそらる呼びダメ、危ないから』
「あ、すみません、癖で」
『んーん、別に平気…それよりも俺も言ったからそっちも言ってくれるよね?』
「さっきの質問はスルーですか…」
『教えてくれたら答える…ね?』
「…仕方ねーか」
「え、と……俺の子ではないけど、育ててる子供が小学校に上がるんですよ、それでです」
『へぇ』
「ほら、言いましたよ」
『うん、俺も似たような感じだよ』
「そっ、すか…」
「…はぁぁぁぁ」と大きなため息を着きながらしゃがんだうらたくんは「あー、良かったぁ」と呟いた
『良かった…?』
「俺まさか、彼方さんが居るとは思ってなくて、変に警戒しちまったから………良かったぁ」
『…だよね、やっぱり警戒してたよね』
「すみません、一瞬偽物かと思ったくらいで…でも、彼方さんは別に悪い人じゃないんで安心しました」
『俺も、うらたくんいて安心した』
「あ、俺も苗字でお願いします」
『…どっちにしろ浦田くんだけどね』
「まぁ、一応」
『…時間、平気かな』
「ぇ、あ、戻りましょう!」
どうやら、俺の他にもパパが居るようです
−−−−
「___なので_____を我が校は大切にしており、いじめをゼロにする活動を行っております」
『いじめ、ね』
「___まぁ、学校側に期待はしてませんよ」
『…そうなの?』
「だって…アイツらが今までそれで傷ついてきたのに、期待なんて出来るわけないですよ」
『…そうだったんだ』
「えぇ、イラつきますよ、ぶん殴りたいくらいに」
そう言った浦田くんの表情は暗くて、本当に後悔しているようだった。
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いろは - 名前いろはに設定してるんです、めっちゃまぎわらしい、、。 いつもだけど。 (2021年6月28日 17時) (レス) id: 7123c4f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 次回予告が不穏…けどめちゃ面白い……っ! (2020年12月12日 16時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - Machika@まっくるさん» それなとしか言えませんね。読み返してみると、矛盾多くね?ってなります…(真顔)(白目) (2020年1月4日 9時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - なんか夢主ちゃん不幸なのか幸せなのか分かんないですね……(真顔) (2020年1月3日 20時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ハクちゃんさん» コメントありがとうございます、面白いなんて、ありがとうございます!!最っ高の褒め言葉です!!私ももっともっと上手に書けるように頑張ります!! (2019年7月1日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年1月6日 21時