第二十七章【炭治郎と体力】 ページ10
数週間が経った。
起き上がり、走ったり、鍛錬出来るまで回復した私は炭治郎が居る病室を目指す。
竈門と書かれた看板を見つけ、許可を取ろうと扉を叩くも帰ってくる返事はない。仕方ないので扉を開けた、しかしその奥にはある人物が居た。
『……カナヲ、居たの』
「ぁ、ご、めんなさ…私…扉……」
『……突然開いて驚いた？平気？』
「は、はい……大丈夫、です」
『…。炭治郎はまだ寝てる…か』
「……はい、」
カナヲは昔より話してくれることが多くなった、嬉しいけどまだ自分の意思で全てを決められるほどではないらしい。
私は炭治郎へと目を向ける。
すやすやと赤子のように幼い寝顔をして眠る炭治郎、腕に繋がれているものを覗いて炭治郎だけを見ると本当にただ眠っている少年。
悲しい過去なんてないように思える。
善逸と伊之助はもう回復していた、あとは炭治郎だけ、そして驚くことに炭治郎達の回復が1週間ほど早い。
原作が変わったというだけなら良いんだが…
「……私、花…持ってきます」
『！……私も、行こうか』
「！…………行きたいけど、炭治郎…を…」
『…分かった、様子を見ておく』
「……お願い、します」
カナヲはそう言うと部屋を出ていった。
その時、声が聞こえた。
「…ぃ…で……いわ、…で」
『！……た、炭治郎』
「……」
「……！…ぁ、れ」
パリンッ！！
音のする方に目を向ける、カナヲが持っていた花瓶を落として割れた音だった。
「た、炭治郎……大丈夫？…戦いの後二ヶ月間意識が戻らなかったのよ…」
「そう…なのか、…」
「……」
「そう……か…」
「目が覚めて、良かった…」
『…カナヲここに居て、私誰か呼んで「あのーこれカステラ置いとくんで、暫くしたら下げてください。痛みそうだったら食べちゃっていいんで」……ご、後藤さん……あの、炭治郎が』
「あ……ありがとう……ござ…います…」
「……意識、戻ってんじゃねーか！！！！もっと騒げやァァ！！！？」
『「！」』
「オメーら本っ当にボーッとしてんな！！！人を呼べっつーの！！！意識戻りましたよってよ！馬鹿野郎が！！！！」
『ぇ、あ……私は呼ぼうと「みんな心配してんだからよ！！！上とか下とか関係ねーからな！今だけは！！！？」
後藤さんは走り出すと扉を吹き飛ばす勢いで開けて叫んだ。
すると、皆がバタバタと走ってきて炭治郎の周りに来た。
アオイちゃんはまた泣いて、きよちゃん達も号泣しながらカステラを拾ってた。
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (
レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか？あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね！作者さん！ (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます！！！ (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
x他1人 | 作成日時：2019年9月24日 17時
