第41話 スパイ ページ45
毒入りのコーヒーをかけられた執事くんは俺のその言葉を聞いて驚いた顔をした。
｢それって、どういう……っ｣
｢…この毒は触れると皮膚が紫色になってそこから身体の中へ浸透して、身体を蝕んでいく｣
がたがたと震えて怯えた顔をしている執事くんの顔の皮膚が紫色に変色していく。
それに気付いた執事くんは悲鳴をあげて尻餅をついた。
｢そしてその毒はあと三日で身体中に浸透する、だからお前の寿命はあと三日だよ｣
尻餅をついた執事くんを見下ろしてそう言うと執事くんは｢ひっ！！｣と短く悲鳴をあげて倒れた。
ht｢……死んだんか？｣
ひとらんらんさんが恐る恐るというように倒れた執事くんを覗き込む。
｢いや、死んではないですよ、気絶してるだけです｣
そう冷静に言うとひとらんらん様は｢そう｣と言って席へ戻っていった。
俺はそれを横目で見ながらポケットから液体の入った1つの小さな瓶を取り出す。
そしてその瓶に入っている液体を執事くんの口へと流し込む。
tn｢…何してるんや、ノエル｣
トン君が冷ややかな声で俺にそう言ってくる。
さっきの液体はこの毒によく効く解毒剤だ、執事くんの顔に浮き上がっていた紫色の斑点が消えていく。
｢もしかしたらこいつはセトの国についての情報を握ってるかもしれない、尋問する｣
あ、でも俺これ持てないかも。
やべぇどうしよう、と悩んでいると倒れている執事くんがひょいっ、と誰かに担がれた。
え？と担がれた方向を見るとニヤリ、と笑いながら俺を見ているゾムさんがいた。
zm｢こいつ地下牢に運ぶんやろ？連れてくで｣
にかっ、と笑ってそういうゾムさんに
｢やだゾムさんイケメン…｣
はわわ、とふざけ半分に言うとゾムさんは顔を赤らめて
zm｢…せやろ！｣
と、言った。
すると幹部様たちがガタガタっ、と席を立ってゾムさんの方に責め寄ってきた。
sha｢ちょ、ゾムそこ変われ！｣
os｢俺も言われたいめう！｣
ut｢ノエル、俺の事もイケメンって言って！｣
sha｢大先生のどこがイメケンなんや、俺の方がイケメンやし！｣
em｢ノエルさん、私もついて行って良いですか？｣
rbr｢ちょ、エミさん抜け駆けはずるいぞ！｣
sy｢ノエルさん、今度一緒に買い物行きません？｣
kn｢ショッピ君！？｣
tn｢……グルさん、言われたいなら行かないと｣
gr｢うるさいゾ、こんな事に便乗しなくてもこれから言わせればいい話や｣
tn(……目が本気や)
｢…ゾムさん、行きましょうか｣
zm｢せやな｣
この時ばかりは幹部様達を哀れみの目で見たノエルであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ 2 - すると幹部様がいるじゃろ？わぁ、不思議ー 。バァンッ（ドアを閉める音） で大草原ですわw (2019年1月6日 22時) (
レス) id: c0265ddce4 (このIDを非表示/違反報告)
ネムレ - ウェイトレスは女性ですよ！男性ですとウェイターだったかと… (2018年12月30日 2時) (レス) id: f78802a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - 一宮 奏斗 -Kanato-さん» 笑って貰えたなら幸いです！w ﾋﾟﾎﾟｯ（ボソッ (2018年12月30日 1時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
一宮 奏斗 -Kanato-(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» それ大先生やないですかwww思わず笑っちゃいましたwww (2018年12月28日 2時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - （ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｫｵｫﾝ）がﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟｫｵｫに見えて仕方がないw (2018年12月28日 2時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月18日 1時
