第24話 お城へ ページ26
｢ここで話はなんですから…あー、でも何処にも…んー｣
これから捕虜を連れてくって言っても何処にもなー、と考えているとゾムさんが俺の腕を掴んだ。
え、何で？
ゾムさんは俺の腕を離すことなく倒れている捕虜を抱えて歩き出した。
zm｢事が事やし、取り敢えず城行こか｣
はい、俺オワタ。
あーこれもう俺も拷問されるルートじゃん、どうしよ…。
と、頭を抱えているとゾムさんが掴んでいた俺の腕をパッ、と離した。
え？とゾムさんの方を見るとやはりフードを被っているからか顔は見えないが｢あー…｣と口を開いた。
zm｢ノエル、あんな強かったんやな、俺驚いたわ｣
｢あはは、そんな事ないです、ゾムさんに比べればまだまだですよ｣
はははー、と笑っているが空気はすごく重たい。
やばい、どう何を話していいかわからん…。
なにか話題をー、と悩んでいるとゾムさんがピタリとと止まって夜空を見上げた。
zm｢…なぁ、ノエル｣
｢はい、なんで…｣
zm｢ノエルはもしかして、"月下の死蝶"…じゃないん？｣
……は？なんで、ゾムさんからその名前が？
ビックリして何も言えずにいるとゾムさんはこっちを向いてじっ、と俺を見た。
…隠し事は出来ない、ってことやね。
｢…それは、総統閣下の目の前でお話させて頂きますよ｣
ふふ、と笑って口元に人差し指を当てる。
ゾムさんにバレたのなら、国の幹部にバレたのなら言うしかない。
んー、なるべく穏便に済ませたかったんだけど…と後悔しても遅いのでよしっ、と自分に気合を入れて腹を括った。
2人で他愛もない話をしていると門の前まで着いた。
このままだと俺は不審者として捕まえられてしまうらしいので今ゾムさんが話をつけてくれている。
暫く待っているとギィィ…と大きな音を立てて門が開いた。
久し振りだな、この門をくぐるのも…と思い出に浸っているとぽん、とゾムさんに肩を叩かれた。
zm｢着いたで、そのままグルッペン達のいる部屋まで行こう｣
｢はい｣
カツカツと足音が響く広く長い廊下、ゾムさんに続いて歩いているとレトロチックなエレベーターへ乗った。
あれ？この前こんなの無かったような…？と首を傾げるとぶふっ、とゾムさんが吹き出した。
｢なっ…！？なんで笑うんですかぁ！｣
zm｢いや、なんか一人で百面相しとるなぁって思って…ぶはっ！！｣
あはははっ！と笑い出すゾムさんに｢もう！｣と1発だけ殴った、鳩尾に。
zm｢ぐぅっ！？｣
笑った罰ですよ、とべぇっ、と舌を出してそっぽを向いた。
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クロ 2 - すると幹部様がいるじゃろ？わぁ、不思議ー 。バァンッ（ドアを閉める音） で大草原ですわw (2019年1月6日 22時) (
レス) id: c0265ddce4 (このIDを非表示/違反報告)
ネムレ - ウェイトレスは女性ですよ！男性ですとウェイターだったかと… (2018年12月30日 2時) (レス) id: f78802a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - 一宮 奏斗 -Kanato-さん» 笑って貰えたなら幸いです！w ﾋﾟﾎﾟｯ（ボソッ (2018年12月30日 1時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
一宮 奏斗 -Kanato-(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» それ大先生やないですかwww思わず笑っちゃいましたwww (2018年12月28日 2時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - （ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｫｵｫﾝ）がﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟｫｵｫに見えて仕方がないw (2018年12月28日 2時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月18日 1時
