第20話 使命 ページ22
｢やだ、嫌だよ！兄さん……！！｣
ケイの目からぼろぼろと涙が溢れて流れた。
それには俺も驚いて、涙を流すケイの頭をヨシヨシと優しく撫でる。
｢ケイ、なんで泣いて…｣
｢だって、兄さんがその服着てるって事は戦いに行くんでしょ？｣
そんなのやだぁ、とケイが更に泣きじゃくる。
多分俺の戦闘服を見て、きっとあの時の事がトラウマなんだろうなぁ、と感じた。
んー、と少し考えるとケイをギュッ、と抱き締めた。
｢大丈夫、ちゃんと帰ってくるよ｣
そう言ってポンポンと背中を優しく叩くと肩の力が抜けて俺に身体を預けてくるのが分かる、やべぇ重い。
｢これは家族を守る為なんだ、分かってくれ｣
するとケイが俺の身体をギュッ、と強く抱き締めた。
少し力が強いが、これもケイからの愛だ、と表には出さずによしよしと頭を撫でた。
｢ちゃんと僕、待ってるから無事に帰ってきてね｣
｢よし、いい子だ｣
ケイから身体を離し、窓から外へ出た。
大丈夫、今度は俺が家族を守る番だ。
必ず、帰ってくる。
閉まった窓の向こう、ケイは服の裾を強く掴んで泣いていた。
｢……行かないで、兄さん……｣
ポタリと涙が床を濡らした。
＿＿＿＿＿
家を出て少し経った、立ち並ぶ家の屋根を走っていると少し先に数人の人の気配がした。
止まって良く見てみるとやはりセトの国のスパイ達だった。
｢よぉ、元気だったか？ノエル様｣
フードを被ったあいつはニヤリと嫌らしく笑って俺を見ていた。
…あいつ、一生モノのトラウマ植え付けたろ。
｢…まさか、店まで突き止めてたとはな｣
はぁ、とため息をついて見下す様に見ているとそいつは｢あぁー、見つけ出すの大変だったんだよー？｣と言った、ウザイ。
｢まぁこれも仕事ですし？それに、今日は殺す気で来てるんで｣
すっ、とサバイバルナイフを抜いて俺の方へ刃先を向けてきた。
それに合わせて俺も腰につけていた剣を抜いた、そしてフードを被った奴の後ろにいるのも戦う体制を取った。
｢偶然だな、俺もだ｣
剣の刃を前から後ろに変えるとそいつへ向かって走り出した。
剣をそいつの首に向かって振るが、ナイフで受けられ弾かれた。
1歩下がると後ろにいたスパイが下からナイフを突き上げてくるがそれを避けてそいつを刺した。
｢ぐぁああっ！！｣
まずは1人。
血を流して倒れたスパイのナイフを奪い、またそいつへ向かって走った。
すると仲間をやられて怒ったのか後ろにいたもう1人が俺に向かって走ってきた。
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クロ 2 - すると幹部様がいるじゃろ？わぁ、不思議ー 。バァンッ（ドアを閉める音） で大草原ですわw (2019年1月6日 22時) (
レス) id: c0265ddce4 (このIDを非表示/違反報告)
ネムレ - ウェイトレスは女性ですよ！男性ですとウェイターだったかと… (2018年12月30日 2時) (レス) id: f78802a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - 一宮 奏斗 -Kanato-さん» 笑って貰えたなら幸いです！w ﾋﾟﾎﾟｯ（ボソッ (2018年12月30日 1時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
一宮 奏斗 -Kanato-(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» それ大先生やないですかwww思わず笑っちゃいましたwww (2018年12月28日 2時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - （ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｫｵｫﾝ）がﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟｫｵｫに見えて仕方がないw (2018年12月28日 2時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月18日 1時
