事の発端【翡翠蓮】 ページ3
そうそう、他にもありますよ。貴方が俺の机に落書きしている動画とか…そんなことをぺらぺらと喋ると男が雑誌を差し出した。俺は迷わず奪い取るように受けとった。
「わ、わかった…返すから！それ、全部消せよ！」
「え？消しませんけど。」
じゃ、そういうことで。なんて言い出すと、男がすごい血相で追いかけてきた。
ま、俺に追いつけるもんなら追いついてみやがれってんだ。
向かった先は職員室。コンコンっとノックし、ドアを開けた。
「二年、翡翠蓮です。
校長先生にお話があります。」
「ああ、蓮くん。どうしたの？」
担任の女教師が話しかけてくる。この先生、香水の匂いが強くて嫌いなんやよなあ。それに俺へのいじめも感づいてただろうに、気付かない振りまでしてるんだよな。ここで言ってやってもいいけど、問題事起こしたらおかんとおとんに迷惑がかかるしな。
…こんなこと本人に言ってしまったら説教を受けてしまうだろう。もしかしたら親まで呼び出すかもしれない。
「先生、校長先生とお話がしたくて…」
そうなの…呼んでくるね。と言い、去っていった。少し吃驚した様子だった。
少し経つと校長室に入れられ、どうしたんだい？と上っ面な笑顔を浮かべた校長が優しい声色で話しかけてきた。
「校長先生…これ、見てください」
差し出したのは先程の録音や、隠れて撮った俺の机に油性ペンで落書きする動画、机を蹴り飛ばされ、その机に当たりできたアザの画像など。
「翡翠君は、これからどうしたいんだい？」
「俺は、…いじめてきた方々から距離を置きたいです。」
退学とか俺自身やられて嫌だし、と考えたからそういった類の処罰は希望しなかった。
今思えばあっちからやってきたことだし退学でもよかったなあ。こっちとしてはもう声も聞きたないし。
「ほう、なるほどねえ。じゃあ…」
保健室登校か、B組へ移動…とかかな。そんなことを思っていると、校長から意外な言葉が放たれる。
「翡翠君はこれから…Ｖ組へ移動してもらうよ。」
聞き覚えのない言葉が聞こえてきた。…クラスの女がなんか言ってた気がする、他の奴らは知ってるのかもしれないが、如何せん俺には友人と言える人物が学校に居ない。交流もしたことはないから、そりゃあ知らないわけだ。
「…失礼ですが、Ｖ組とは？」
「それはだな、」
「なるほど。大体は把握しました」
悩みを抱えてる、という点が引っ掛かっているのだろうか。
「で、翡翠君…
行くかい？」
「行きますよ。勿論。」
本当の真実は実際と異なる事で 【月星 小夜香】→←事の発端【翡翠蓮】
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ラス(プロフ) - あの…これ、誰も更新しないんですかね…？連載開始からだいぶ経っているのにほとんどの人が書いてません…。企画主さんからも、未執筆の方にお声掛けていただくとか出来ないのでしょうか。 (2020年4月29日 1時) (
レス) id: 87616b7781 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 更新しました。 (2019年11月15日 17時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 更新します。 (2019年11月15日 16時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 【藤田颯真】更新しました。けっこう暗い感じになってしまいましたが…。 (2019年10月23日 23時) (レス) id: aa231f5233 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 更新します。 (2019年10月23日 23時) (レス) id: aa231f5233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮮やかに咲け!参加者一同 x他3人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年10月6日 0時
