第１０２話 ページ5
「私は･･･何も言うこと･･･ないです･･･」
カンナは光の灯っていない目でぼそぼそと呟いた
「私も特にいうことはありません。ご自由に想像して頂いて結構です」
カイは表情を変えずにそう言った
役職を言えないということは、まあ"鍵番"ではないだろう
「やれやれ、ボクは"鍵番"さ。最初から言ってるのはボクだけだね」
ソウは変わらずニコニコとしながら"鍵番"であると主張している
「正直言ってこのニット帽は信用ならねーよ！心がゾワゾワするっつの！」
レコは反論するが、ソウは笑顔を崩さずに聞いている
「フン･･･オレはソウを信じてやるぜ。そして、こいつを守ろうとしてる者が"賢者"･･･狙うべきだ」
「ふーん、シマシマ野郎気付いた？」
アリスは俺と同意見なようだ
ソウを信じるところ以外は
「なんで"賢者"を狙うべきなんだワン？」
ギンは首を傾げて俺に尋ねた
「"賢者"は"鍵番"を教えられると同時に自分の正体も明かすことになる。それに、"賢者"が吊られても全滅はあり得ない」
そう、この投票は"賢者"に票を集めて"身代"と犠牲になってもらうのが最も犠牲を減らす方法
"賢者"は吊られたからと言って特に大きなデメリットもない
吊られるだけなら"市民"も"賢者"も変わらない
なら、"市民"かもしれない人を吊るなら確実に"賢者"を吊ったほうが安全というわけだ
「だから"賢者"は告白できないワン？ニャウ･･･」
ギンはカイとカンナを見つめた
「役職の言えないカイとカンナは"賢者"かもしれないよね」
「カンナが本気で死にたいなら『私は"賢者"です』って言うんじゃねーか！？」
Ｑタロウが閃いたように意見を出す
「カンナが気づいてたとは思えないけどなー。むしろ、その意見使われるかもよ」
ちらりとカンナを見るが、俯いたまま顔を上げない
ソウが入れ知恵をしているなら当然言ってくるだろうけど
「あと･･･"身代"って投票権2枚なんですよねぇ･･･。さっき2票の人が"身代"なんじゃないですか･･･？」
「難しいニャン･･･皆殺しは嫌だワン･･･」
全滅だけは避けたいが、誰が何の役職なのかが確信が持てない
カイ、カンナ当たりは怪しんでいいと思うが、ソウとサラは放置でいいかな
「ジョーくん何も喋らないけど役職は？」
ケイジは何も話さないジョーに話題を投げた
「え･･･し、知らねーッスよ、そんなの･･･」
ジョーはあからさまに動揺しながら答えた
「オーケー･･･サラちゃんは"鍵番"なんだよね？」
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蓮花(プロフ) - 春雨さん» コメントありがとうございます！キャラの性格は割りと迷走してて初期と違う人みたいになってます笑 (2019年6月24日 6時) (
レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませて頂いてます。ジン君のキャラクター性が好きです…。更新頑張って下さい!! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» 大変長らくお待たせいたしました...！こんなに更新怠けるなんて想定の範囲外〜でした... (2019年5月23日 8時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
キグみん(プロフ) - 待ってました…!!(*´ω｀*)もう感謝感激雨アラレ！ジン君がんば！！ (2019年5月22日 16時) (レス) id: 46622e472d (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» ありがとうございます。気長にお待ちください (2019年5月22日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年10月10日 10時
