ブルースター (ページ25)

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その後、王様ゲームは長々と続き…

皆が帰り始めた。

王様ゲームあの後、永井先輩が女装したりと面白かった。

空気がしーんとなる中、小宮先輩がポツポツと喋り始めた。

「U○J行きたい。」

いいなぁー

私の家は旅行に行くコトがない。

どうせ今度のゴールデンウイークも家で過ごすんだろう。

そう思ったときだった。

急に雪菜先輩がため息を漏らした。

「どうしたんですか？」

私は苦笑いの雪菜先輩に聞いた。

「私、ゴールデンウイークか誕生日ぼっちなんだよね～…」

「えぇ～⁉︎」

なんだよ…それ…

さっきから携帯をいじっていた小宮先輩の指が止まって顔をあげた。

「何で？」

小宮先輩の問いにちょっと戸惑いながら雪菜先輩は答えた。

「家族旅行。私抜きで……」

あんまりだろ。

私はそう思った。

雪菜先輩は家族と仲が悪い。

でも、雪菜先輩は悪くない。

「なんで、弓削さん抜き？」

「部活……」

どうせそれも、おもむきはだろう。