検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,349 hit

3話 ページ4

近くの公園にて






漣「はい、どうぞ」


『ごめん、ありがと』


漣「いえいえ」

漣くんから貰った缶コーヒーを手で転がしつつ
私は少しずつ話し始めた


『あんずが転校する少し前に夢ノ咲学院に来たんだ、私』

『その時はアイドルっていうのがどういうものか分からなくて』

『でも、ライブを見てから変わった』

『アイドルってこんなのなんだ』

『こんなにキラキラで』

『眩しくて、かっこよくて』

『あげていったらキリがないかも笑』

『だから、プロデューサーとしてアイドルを支えたいと思った』

『それからは放課後のプロデュースとか色々大忙しで』

『でも忙しくなくなった、ある日を境に』

『それは___』


漣「革命、ですか?」


『あたり〜』

『学院が改革されてから私の周りはどんどん変わっていった』

『私がプロデュースしてたユニットは』

『私より』

『私なんかより』

『ッあんずのほうがよかったみたい』

『すぐにながされていっちゃった』

『でも、そんな事言われても反論できないくらい』

『あの子のプロデュースは私なんかよりもすごくて』

『確実に私との距離をはなしていった』

『それが最近までの事』

『それで、今日学校で言われたの』





漣「なんて、言われたんですか?」

黙りこくってしまった私の代わりに
漣くんは聞いてくれた。だけどすぐには答えが出なかった






『 もう、』

『来ないでいい』


漣「ッ、、、、、」


『お前なんかよりあんずの方がいい』

『お前みたいなやつに任せてたら時間の無駄』

『出来損ないの癖に、、でしゃばっ漣「もう、大丈夫です」

急に抱きしめられてすこし動揺した
だけど、あたたかい
ついには我慢していた涙がボロボロとこぼれ落ちた
頬に貼っている湿布にどんどん染み込む

漣「思う存分泣いていいですよ」

漣「痛かったすねぇ辛かったすねぇ」

『漣くんッでもこれは私の実力不足のせいでッ』

漣「泣いててタジタジっすよォ今は泣きましょうねェ」

『お母さんが、お母さんがね』

『なにか成し遂げるならって普通科から転科させてくれたのにッ』

『なにもできないのにあまつさえ、あんずの方が優秀だったなんてって』

『幻滅した、って』

『う゛ぅぅ』


漣「大丈夫すよォこれからどんどん成長するんすから」


『でもッ、その後言い合いになって』

『出ていけって言わッれて』

『今のところ野宿路線まっしぐらなの』

漣「え゛」





𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←2話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:灯り | 作成日時:2022年4月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。