検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:56,539 hit

22 ページ22

お店



今日はふっかさん、本社に行く日だっけ。


平日は午前中、すごく空いていてのんびりできる。


日当たりもいいこの店舗はすごく心地よく過ごせる。


『いらっしゃいませー。』


レジ内で少し作業をしていて、人が入ってくる気配がしたから声だけかけた。


「あの。」


胸騒ぎがした。


「いま、お時間いいですか。」


『っ、ジェシーくん、えっと、』


目の前に少しやつれて見える彼がいたから。


「Aさん。」


どうしよう。ここまで来るなんて思ってなかった。


だってあんなにあなたのことを拒絶したんだよ。


「久しぶり。元気にしてた?」


『、うん…』


なんで私の前に笑っていてくれるの。


「俺は、あの部屋で1人結構寂しいよ?」


『…そっか、』


「仕事は?慣れた?」


『うん。』


気まずい。質問攻めしてくれる、何か話をと。


「Aさんあのさ、」


『ジェシーくん!』


「ん?」


『もう、話すことなんてないよ。』


私が冷たくあしらえばいい。


でも、彼はいつも違う。



「じゃあ、これからつくろうよ。話すことをさ。」


「俺には、Aさんが必要なんだ。」


『ジェシーくん、私、あなたの邪魔しかしてなかったんだよ?』


「邪魔ってなにが?」


『私が重荷になってできることが制限されてて、たくさんお仕事してて今もモデルとか…』


私がそういうと笑い始めたジェシーくん。


「最近の俺、知ってくれてるんだ。」


『ちがっ、そうじゃなくて、!』


「なんでも嬉しいよ。」


優しい目で見つめてこないで。気持ちが溢れそう。


たまたま、お客さんが入ってきてすぐにジェシーくんから離れる。


彼はハットを深く被って、腰あたりを指差しながら「待ってる。」そう口パクして帰った。


自分のつけているエプロンのポケットを見ると、連絡先が書かれた紙。いついれたんだろう。


たった5分くらいの出来事に心がぐちゃぐちゃにされて胸が苦しい。


その後の仕事笑ってできてたかな。ふっかさんごめん。今日私浮かれてるや。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←21



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (149 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
575人がお気に入り
設定タグ:ジェシー , SixTONES
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エリンギ | 作成日時:2020年7月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。