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？side
「んで、ここのデザインがありきたりでさ、なんかもっとこう、って聞いてる？」
「あぁ、ごめん、」
うちのエース。超有名なデザイナー。
「最近お前の提出するやつ、調子悪りぃよ、こんなこと言いたくないけど。」
前までは、女性ならこんな服で男性なら着こなし重視とかこだわりだらけだったのが、悪くいえば白Tに黒パン状態。
「ほんとごめん、」
「なあ、なんかあった？」
本社勤務の俺は会議室に1人、オンライン会議で今は2人きりだ。
「…彼女から連絡が途絶えた、、」
「っ、…それって、」
「お前が捨てたAさんだよ。」
「捨ててなんかっ、」
「…Aさんのお前のことを思って泣く姿見てられんなかった。守ってあげたいと思ってたのに、」
「Aは今どこにいんの、？」
「なに、今更、彼氏ヅラすんの？そっか、そうだよね。�眞呂里海箸�好きなAさんに漬け込んだだけだから俺。」
「、…それは、」
「ほんとに、お前が憎いよ、」
俯いてた顔が挙げられて、カメラ越しに目が合う。
「なんで、」
悔しそうに笑ってた。
「好きだったのは俺だけだったみたい。」
今日はもう、終わろう。そう言って会議を終了させた、
A。俺の元カノで過去で一番大切にしていたと思う。
「優吾くん。これ、彼女だよね？」
あいつに声をかけられるまで
「だれだよ、」
“取引、しよう？”
結婚式の日、ベンチで泣いているAを見つけた。
でも、その隣にはジェシーがいて。
遠くからでもわかる震えように泣いているのがわかった。
俺はどこで間違えた？
『優吾くん、将来は海が近いとこに住みたい。』
『おっきいワンちゃんも一緒に、』
『幸せに暮らすんだ。』
音を立てて崩れるとはこのことなんだ。
全部ガラスの破片となって自分に降り注ぐ。
せめてもの救いだった。
彼女だけでも幸せでいてほしい。
でもこれは、ただの自己満足でわがままだったと今になってわかった気がする。
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作者名：エリンギ
| 作成日時：2020年7月28日 17時
