優しすぎるあなたは。 (ページ14)

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店

「ってことだから、一ヶ月後、新しい人雇うことにした。」

店舗情報把握のため、田中くんと松村さんと3人シフトの時、そう告げられた。

『ごめんね、迷惑かけて、』

あれから二週間、松村さんは黙って家に置いてくれていて、一ヶ月後退職することも了承してくれた。

「A、一ヶ月後辞めるの…？」

目の前にいる田中くんは目がきゅるきゅるしていて申し訳ない気持ちが募る。

仕事先がないなと困っていると宮舘さんが声をかけてくれて次の仕事先も決まった。

『田中くんは、私いなくても大丈夫でしょ？』

「…いやだ、」

「…樹。」

「だって、」

日々やつれていく私をみてた田中くんは何か言いたそうだった。

「だから、あと一ヶ月、な？」

まだ納得いってなさそうな田中くん。

「…最近、北斗と同じ香りするんだもん。」

『っ、それは、』

どうしようか、困っていると普通に告げられた。

「こいつ、居候してるからうちに。」

はっ！？！？と叫ぶ田中くん。

まあ、、そうだよね、

ジェシーくんから来ていた鬼電は、何時間か続き、メッセージの方は今もずっと送られてきている。

既読をつけずに、トークを削除する。

連絡先を消さない自分の気持ちがよくわからない。

いや、わかってる。密かに期待をしてるんだ。

でももう、彼を縛ることができない。

みんなに甘えて過ごしてきたツケが今回ってきてるみたいだ。