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episode#1 ページ6

ここは、新宿の一角にあるコンビニ。

俺は毎日、大学が終わってから何個か他のバイトを挟んで深夜までここでバイトしてる。

今は死ぬほど眠たいが、もうすぐで就業時間。

今店内にいる女性の会計をしたら恐らく帰れるであろう。

そう思い重くなった瞼に刺激を与えるため両頬を手で叩く。

すると店内にいた女性は此方に向かってきた。



「あの、ピザまん一つお願いします。」

「はい、ピザまんですね」



そう言ってすぐ横にある保温器の扉を開けた。

その時…





『タ…ケテッ…サイッ!!』





遠くでそう言っているような気がした。

…いや、聞こえたんだ。



「店長スンマセンッ!!あとよろしくお願いします!!」

「え?あ、ちょっと!?」

「Aくん!?あ、申し訳御座いません!!ピザまんでしたよね!?」



後でこってり店長に絞られるんだろうと思いながら、コンビニ制服のまま声のする方に走り出す。

その声は段々近くなってきた。

こんなに声を張り上げていても周りの人間は無反応であった。

横目でその様子を見て、つくづく都会人は冷たいもんだと思った。



‐‐‐‐



「はぁ、ここか…」



声を辿ればコンビニからほど近くの人気の無い公園に着いた。

どうやら茂みの奥の方で何かあっているらしい。

俺はそっとその影に隠れて様子を伺う。

そこには屈強な男二人と服がスーツがはだけている男を見つけた。

スーツの男は必死にごめんなさいやら助けてくださいやら呟いていた。

暗くてよく見えないがその顔にはなんだか見覚えがあるような…

まぁ、今はあの男を救出するのが先だ。

そう思い利き手の腕の骨をポキポキと鳴らしたところで、



「あ、これはダメか…ポリ公呼んだって言えば脅せんだろ」



危ない。折角不良から脱せたというのに、こんなところでこの拳を使うのはよくない。

俺は握った拳を下ろし、そのままポケットにあるスマホを取り出した。

そしていよいよ足を踏み入れる。




「おいてめぇら、何してる…?」


「はぁ?誰だお前?」


「質問してんのは俺なんだけど?」


「見ればわかんだろ?このおっさんレ◯プしようとしてんだろ?」




なに?お前もされてぇの?

もう一人の奴がそう言ってぎゃはぎゃは汚い笑いを起こす。

このくらいじゃ全く頭に来ない。成長したな、俺も。




episode#2→←大学生男主×独歩



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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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