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episode#2 ページ31

今日の営業も終わり、今は後輩達とお酒を飲んでいる。

普段なら独歩君のことがあるから早く帰るところなんだけど、今日はちょっと状況が違った…



「Aが居るなんて今日珍しくね!?」

「あはは、今日はちょっと飲みたい気分だったので…まぁ、少ししか飲みませんけど…」



僕の視線の先にいる愛おしい彼…A君が参加するものだから、独歩君には悪いが急いで遅くなると連絡した。



「うわマジでちょっとじゃん!!もっと飲めよ〜」

「う、俺お酒弱いんで勘弁してください…」



そう言って身体は男らしく大きいのに、チミチミとお酒を飲むA君は世界一可愛い生き物だと思った。

彼に気づかれないよう、フラッシュ無し音無しのカメラでその姿を収める。



「悩みでもあんのか〜?センパイが聞きてやるよ!!」

「あの、セット崩れちゃうんでやめてください…!!」



そう言ってワシャワシャとA君の頭を撫でる後輩に怒りを覚える。

やめろ、僕のA君の頭を気安く撫でるんじゃない!


「んあ?一二三さんどうしたんすか?」

「っ…!い、いや、何でもないよ?それよりもA君が嫌がっているからやめてあげようね?」

「ハイっす!!」

「…」


いけない…思わず顔に出てしまったようだ。

でも、A君がやっと僕を見てくれた!!

ポカンとした顔もとっても可愛いね…

コレも写真に収めたいけど、今は確実にバレてしまうのでグッと我慢する。



「あの、こんなこと言っても迷惑かもしれないんですが、悩みがあって…」

「お!何だ言ってみろ!」



悩み?

可哀想に…出来る事なら僕が成敗してあげなければ…

そう思いA君の言うことに耳を傾ける。



「あの、俺今日の朝なんですけど…




"彼女"と喧嘩、しちゃいまして…」

「えっ…」

「もう、どうしたらいいのか…先輩?」

「お、おま!!彼女いたの!?」

「え、言ってませんでしたか?」

「言ってねーよ!!このリア充が!!」

「い、痛い!!」



彼女、彼女、カノジョ…?

そんなこと知らない…

今までそんな素振り無かった、女の子と歩いてるところなんて見たことない…

なんで…なんで…


ガシャンッ


「うわ一二三さん大丈夫ッスか!?」

「伊弉冉センパイ…!?」

「あ…」



動揺しすぎて持っていたグラスを落としてしまう。

すると下を向いている僕の顔を、心配そうなA君の顔が覗いていた。



「伊弉冉センパイ、怪我はありませんか?」

「A君…」



…そうだ。

全て成敗してしまおう…

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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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