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episode#5 ページ49

「あ、あのねAちゃん…俺っちまだ、キスですらこんなになっちゃうけど…Aちゃんとこれ以上のコト…やりたいって思ってるからっ…!!」

「一二三くん…」

「情けない彼氏でごめんねっ…」

「そんなことないよ!…ゆっくりでいいから、ね?」



そう言って泣きそうになっている一二三くんを怖がらないようにそっと抱き締め、その広い背中を優しく叩く。

自分に責任感じちゃって、私のために泣いてくれる一二三くんを見ながらこんなに優しい人を不安にさせて悪いことしたなぁと感じた。また彼を不安にさせないようにテーブルの上にある物たちのもっといい隠し場所はないかと頭のなかで考える。

すると彼は私の肩に顔をグリグリと埋めながらヒックヒックと喉を鳴らす。

あぁ、本格的に泣いてしまった…



「Aちゃん…好きぃっ…」

「はいはい、私も一二三くんのこと大好きだよ」

「俺っちが一番…?」

「うんうん」

「じゃあ、これ要らないよね?捨てていい?」

「…え?」



そう言ってテーブルにある物に指を指す一二三くん。

ちょっとまって、あの中にはプレミアがついていて結構な値段がするゲームやらCDがあったはず…



「いや、それは…」

「っ…」

「いやどうぞどうぞ!!捨てちゃってもイイヨ!!」

「じゃあ明日ゴミ収集車がくっから捨てておくねっ!」

「…ハイ」



躊躇すればまた泣き出しそうだったので思わず捨てていいなんて言ったけど、何故か一二三くんの涙は引っ込んでいて案外ケロっとしていた。

まさかこいつ…策士か?

いや一二三くんにかぎってそんなことは…。

ルンルンと鼻歌まで歌って私の集めた数々の作品をポイポイっと軽快に分別しだす一二三くん…

こんなことされてもなお、怒る気になれないのは私も相当一二三くんのことが好きなのだろう。

そう思いながら彼の後ろ姿を見つめた。








‐‐‐‐‐‐

【オマケ】


「…(それにしても何故一二三くんはあれを見つけて…あれは確か、私の部屋の鍵つきのタンスに厳重に保管していたはずじゃ…?てか一二三くんまさか中身見てないよな?)」


「フフンッ♪…(Aちんの部屋初めて掃除してたら鍵つきのタンスあるなんてマジ焦ったし!!浮気してんのかなって思ってピッキングで開けたけど内容はどうであれただのえろ本で良かった♪それに心なしかホストとか金髪とか…俺っちのこと意識してくれてんのかなぁ?もう本当Aちん大好きっ!!早くAちんとあーゆーことできたらいいなぁ…)」

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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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